松戸まつど
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スポーツ 2023年8月21日

どうする酷暑のサイクリング~松戸・取手交流サイクリング納涼編~

ゆるゆるサイクリングin松戸

ここ数年、夏の暑さが特に厳しいように感じます。
周囲でも、ランニングやサイクリングを休んでスポーツジム復活との声が聞かれます。
そんな中、自転車仲間から「ゆるゆるサイクリング in松戸」への誘いがありました。

  • こんな猛暑のなか大丈夫!?
    今回は、暑さを避けて松戸市内を走るサイクリングの模様を取材しました。

    ゆるゆるサイクリングとは?

    9時30分、集合場所の馬橋「萬満寺」に到着。

  • 主催者の尾形昌欣(おがた まさよし)さんは4年前1,200kmのサイクリングネタを提供してくれた自転車の達人。
    土屋文子(つちや あやこ)さんは馬橋の土屋灸術院の院長先生。今回が初めてのサイクリングです。

    土屋さん「超初心者なのですが、大丈夫でしょうか?」
    尾形さん「30分ごとに休憩しますし、皆さんに涼しい松戸をご案内します」


    ゆるゆるサイクリングとはその名のとおり、初心者も楽しめる緩めのコース設定のようです。

  • サイクリングで取手競輪場を訪れた尾形さん(撮影:ばれん太さん)

  • 4月にスポーツバイクを購入した土屋さん

  • 尾形さんを紹介した4年前の記事はこちら
    松戸発 サイクリストの 夢のパリ ~1200km走る4年に一度のサイクルイベント挑戦~

    松戸・取手交流サイクリング

    茨城県から来てくれたのは、尾形さんが招いた画家の傍嶋 賢(そばじま けん)さんと競輪選手の戸邉裕将(とべ ひろのぶ)さん。

    傍嶋さん「実はJR馬橋駅の待合室のデザインを企画した際、馬橋を取材しています」
    戸邉さん「土屋先生のお灸に通っています。偶然なんですが馬橋(の病院)生まれなんです」


    記者もよく出かける傍嶋さんの「取手のゆるゆるサイクリング」は今年で10年目(37回開催)。今では多くの松戸のサイクリストが取手市を訪れ、また、戸邉選手が松戸競輪に出場する際は応援に出かけるようになりました。

    交流のきっかけとなった7年前の記事はこちら
    あ~!っと驚く「松戸・取手交流サイクリング(前編)」~江戸川サイクリングロード編~
    あ~!っと驚く「松戸・取手交流サイクリング(後編)」~松戸vs取手けいりん編~

  • 傍嶋 賢(そばじま けん)さん

  • 馬橋をデザインした待合室

  • 戸邉裕将(とべ ひろのぶ)さん

  • 取手競輪を走る戸邉さん

  • 21世紀の森と広場

    馬橋を出発、国道6号線を渡り中和倉の丘を300m駆け上ると風が変わります。
    明らかに馬橋より体感温度低め、「日陰の道を下見したな(笑)」と称賛の声が上がります。

  • 松戸市立総合医療センターを右折すると

  • 冒頭の写真の入口

  • 20分ほどで「21世紀の森と広場」西口に到着。千駄堀池を渡る風が心地よいです。

  • 鉄道遺構

    尾形さん「松戸市には陸軍工兵学校がありました。ここは訓練用線路の跡なんです。新京成電鉄は旧日本陸軍鉄道連隊が演習用に敷設した線路を取得し開業したので、至る所に曲線があります」

  • 公園に沿った上り坂

  • 左側の日陰の小径が演習線の跡

  • 常盤平

    新京成線の踏切を渡り「ゆりの木通り」、松戸市常盤平支所を右折し「けやき通り」へ。
    「ルートづくり、すごい。“日陰マネジメント”ですね」と参加者から夏のサイクリング用語が生まれました。

  • 「子和清水」

    けやき通りの突き当り、「貧しい酒好きの老人が飲むと美味い酒、息子が飲んでみるとただの清水だった」養老伝説の地。現在は枯れ、暑さの中訪れるとがっかり名所(笑)といえますが……江戸時代、銚子沖の魚を利根川から江戸川のある松戸宿まで馬で陸送する「鮮魚街道」の給水地でもあったそうです。

  • 建設技術展示館

    尾形さん「次は少しマニアックかもしれませんが、冷房が効いていてクールダウンできます」
    子和清水から約5分、国土交通省関東技術事務所の敷地内にあります。

  • 火曜日~金曜日開館

  • 水陸両用ブルドーザー

  • 馬橋から約10kmを2時間。11時30分には涼しいコーヒーショップで昼飯、確かにゆるゆるでした。

    スズキ機工株式会社

    松飛台に立地するスズキ機工株式会社。産業用自動機械設計・製作で大手製パン工場、酒造会社を支える同社は、自社開発した潤滑剤「ベルハンマー」で一躍全国区に。工場前に設置された撮影スポットを訪れると……

  • 鈴木社長「おお~っ戸邉さん!土屋先生は会社に来るのは初めてですね」
    3人はお灸の先生と患者の関係。実は2年前、戸邉選手にお灸の土屋先生を紹介したのが鈴木社長だったそうです。
    戸邉さん「スズキ機工さんには、我々選手会茨城支部もスポンサードしてもらっています」

  • 鈴木豊社長(写真左)

  • ベルハンマーのロゴ入り(撮影:スズキ機工)

  • 5年前に同社を取材した記事はこちら
    Let’s make Matsudo active. 高性能潤滑剤で松戸を元気に! ~「超」異業種「スズキ機工」×「競輪・千葉選手会」×「ラジオ ポワロ」がコラボ!!~

    松戸名産の枝豆収穫

    最後は大橋にある松戸英樹さんの畑へ。松戸さんの無農薬栽培の「湯あがり娘」でビールを飲んで暑さを吹き飛ばそうという至れり尽くせりの企画に驚かされます。

  • 松戸英樹さん(写真左)も自転車仲間

  • 馬橋の地名の由来

    本当に「馬橋」ってあるのですね!
    大雨のたびに橋が流され、萬満寺の僧侶が馬の鞍を形作らせ解決したことで、地名の由来にもなったそうです。
    暑さを解決したサイクリングも無事終了しました。

  • ドラマのような結末

    同日夜、戸邉裕将選手の選手生活30周年を祝う会が開催されました。
    茨城県選手のお祝いが松戸で実現。16名もの出席があり大変盛り上がりました。
    仕事が終わって駆けつけた永長宏興(ながおさ ひろおき)さんがサプライズで用意した花束は、戸邉選手の自転車の色でした。

  • 酷暑を見事に克服した夏の日。まつどやさしい暮らしラボの記事が結ぶ自転車の縁。
    そして、江戸川と利根川サイクリングロードがつなぐ「大河」ドラマの続きが楽しみになりました。

    千葉 淳

    千葉 淳 (ちば じゅん)

    「人生は旅」、学校卒業後、松戸市民から転勤族に。東北勤務時代に家族と「おくの細道」をたどるサイクリングを始めました。平成26年、転勤で帰郷をきっかけに市民ライターに応募。週末は”松戸芭蕉”になり、自転車に乗って松戸再発見の旅にでかけています。

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