松戸まつど
ライフプロモーション
スポーツ 2018年7月30日

Let’s make Matsudo active. 高性能潤滑剤で松戸を元気に! ~「超」異業種「スズキ機工」×「競輪・千葉選手会」×「ラジオ ポワロ」がコラボ!!~

 まつどやさしい暮らしラボ初「製品性能テスト

梅雨明け直後の蒸し暑い日曜日、午後4時、松戸競輪場。
練習していた最後の選手が帰路に着く頃、4人のプロフェッショナルが走路に現れました。

猛暑の中練習する選手達

「町工場」×「競輪選手」の異業種交流

TBS「がっちりマンデー」の取材を口火に、テレビ東京「ガイアの夜明け」で俳優・江口洋介氏が訪問するなど話題の潤滑剤「ベルハンマー」を開発したスズキ機工株式会社(松戸市松飛台)。

「松戸競輪の選手がベルハンマーを使って走ったら話題になるのでは?」と記者が同社と日本競輪選手会千葉支部に提案したところ、ビックリ!!ホントに実現しました。


メイド・イン・松戸の「奇跡」の潤滑剤

そもそも「ベルハンマー」って何?と言うあなた!
どのご家庭にも雨戸やサッシ、自転車のチェーンに塗るスプレータイプの潤滑剤がありますね?
そうそれです!しかも従業員17名の町工場が開発した高性能潤滑剤なんです。

準備万端。選手の到着を待つ。手前の小さなボトルが今回テストする「LSベルハンマーGOLD」の原液80ml

今回は年間約100レースも極限の状態でペダルを回す競輪選手に、新開発「LSベルハンマーGOLD」をテストしてもらいました。

競輪初級者の記者もびっくり。超大物選手が登場

最後は性能テストを忘れて少年気分


 それでは登場人物を紹介しましょう。
スズキ機工株式会社 鈴木 豊 社長

今回の企画に「松戸のためなら協力します。」と快諾

鈴木 豊(すずきゆたか) 1969年生まれ
昭和46年(1971年)父である先代が、18ℓ缶製造機械のメンテナンスを主力に開業。
昭和51年(1976年)法人化。
食品機械の開発や大手食品工場の製造ライン設計・保守を行う過程で、奇跡の潤滑剤と呼ばれる「ベルハンマー」を開発。
その後も多数の「奇跡」シリーズの製品を開発。
平成30年(2018年)タイ法人設立。
中小企業庁「小規模企業白書 2018年度版」において
その商品開発力とIT活用について紹介されました。

日本競輪選手会 千葉支部 中村 浩士 支部長(選手)

アスリートとして、支部長として競輪界を牽引 

中村 浩士(なかむらひろし)1978年生まれ
千葉市出身 S級(1班)
平成9年(1997年)デビュー

1着338回(出走1856回)優勝39回
競輪ファンなら知らない人はいない「超」有名選手
身長:175.0cm 体重:79.0kg
太股:61.0cm 背筋力:200.0kg
最高速度64.7km/h
松戸競輪場での最速記録を持つ「バンクレコードホルダー」です。

インラインスケート元日本代表 山本 紳貴 選手

松戸ホームバンクの人気選手

山本 紳貴(やまもとしんき)1985年生まれ
松戸市出身 S級(2班)
平成27年(2015年)デビュー
身長:166.0cm 体重:67.3kg
太股:62.0cm 背筋力:154.0kg
最高速度62.4km/h
1着114回(出走249回)優勝15回
インラインスピードスケートマラソン国内10連覇
30才から競輪選手に転向後、三場所連続優勝を果たすなど活躍中です。

(データ:KEIRIN.JP 成績は2018年7月29日現在)

強い助っ人!!「ラジオ ポワロ」が番組収録

記者の「記事だけでは収まりきらない!」の要請に応え、まつどやさしい暮らしラボのプロジェクトメンバーである「ラジオポワロ」と初のコラボが実現しました。

制作担当・寺田一彦さん「過去に経験のない、スタジオから本格的に設備を移動しての収録です。」

パーソナリティー・上條榮子さん

パーソナリティー・かっちゃん(中央)、寺田一彦さん


性能比較テスト

 午後3時30分、競輪場会議室に選手が到着しました。

中村浩士選手と鈴木社長

山本紳貴選手

使用する 「極圧性能試験機」は紙の裁断機のよう。レバーを下げるとモーターで動く回転体に負荷がかかりブレーキがかかる仕組み。軽い力で止まれば摩擦が大きく、止まらなければ摩擦が小さいということです。

真剣な眼差しで説明を聴く両選手

潤滑剤特販チーム・大塚征一郎課長による実演

潤滑剤を付けないと「キ~イ~」という異音とともに約20N・m(ニュートンメーター)で止まります。
記者が普段使っている潤滑剤を持ち込んだところ、約40N・mで停止しました。

LSベルハンマーGOLDを手にする中村選手

※20N・mとは200kgの負荷に相当

「LSベルハンマーGOLD」を塗ったところ全然止まりません! 

「えーっ!止まらない(笑)」という驚きの様子はパーソナリティーの上條さんが放送で再現します。


 走行テスト秘話
実走前の記者と両選手、鈴木社長とのやりとりです。

走路に向かう中村選手

中村選手「実は、ベルハンマーの従来品は既に使っています。テスト前にチェーンを洗浄して、今使っている潤滑剤を落とす必要がありますか?
私はトレーニング方法でも、自転車用機材も最適なものを常に求め、いろいろ試す方なんです。」

 

記者は中村選手がベルハンマーを使用していることをテスト5分前に知りました。

走行テストに自信を見せる鈴木社長

鈴木社長「今使っている潤滑剤の上から塗っていただいて構わないです。
絶対に違いが分かっていただけると思います。

新製品LSベルハンマー『ゴールド』は従来品より反応速度がさらに速いプロ仕様です。
テストの結果が悪かったら…などと気を遣っていただく必要はありません。」

 

 

 

実際の競輪開催日に選手が過ごす控室で打合せ

山本選手「レース以外では普段使う潤滑剤にこだわりはありませんでした。
今の状態で上から塗るだけで良いのですか?
そんな強気な(笑)潤滑剤!?楽しみです。
走行テストの打ち合わせに協力しますよ。」

走行テストは、バンクの傾斜を使った駆け下ろしと呼ばれる方法のスタートとし、333mバンク半周のタイムを計測することになりました。


走行テスト開始

「それでは行きまーす。」今使っている潤滑剤のままで333mを10周し、ウォームアップ。

時速30km/h、40km/h…ウォームアップと言いつつ原付バイクより速い!!

鈴木社長「すごいスピードですね。2台がピッタリつながって美しい!!」

1本目スタート!
ウォームアップを終え、いよいよ走行テスト本番。まずは、今までの潤滑剤での1本目!
計測は松戸市自転車競技連盟 副会長・日高 善太さんにお願いしました。

バンクの上から勢いをつける

中村選手、1本目スタート!

グワン、グワン、グワン…と立ちこぎで駆け下り、シャーーー!!という音と風とともに走り抜けました。
一同「……。速ーーい!!」

中村選手9.79秒、山本選手9.73秒
平均時速61km/h以上!人力ですよ!!

ベルハンマー投入
中村選手「こうやって内側に塗ると、チェーンが回転して全体に広がりますよ。」
左手が油の付いたチェーンに触れてます!!しかし、表情は穏やか…
「長い選手生活には好不調もありますから、こうやってひとコマ、ひとコマていねいに塗って、心を落ち着かせます。」

「工業高校だったので機械は好きです。」

チェーンの継ぎ目まで丁寧に塗ります

鈴木社長「専門的な話になりますが、競輪のように1日1レースの短期決戦であれば、塗ったオイルを拭き取ることで、繊細なオイルの抵抗(オイルフレクション)を取り去る方法があります。」

 大塚課長による前輪ハブへの注油

山本選手がチェーンに塗った後、大塚課長がハブと呼ばれる前後輪の軸の付け根にも塗っていました。

山本選手「もちろんチェーンは自分で塗りますけど、
ハブやクランクなどは普段自分でやらず、メカニック任せなんです。」 


2本目スタート!
さて、ベルハンマーを投入しての、2本目。
記者は、選手の疲労を考慮し1本目と同等のタイムが出れば御の字と思っていました。
しかし、スタート地点に向かう両選手には驚きと戸惑いと笑顔が……
「全然違う!ノイズが消えた!!」

中村選手

山本選手

シャー―!!の音が消え、タイヤと走路の擦れる音が聞こえるようになりました。
中村選手9.70秒(0.09秒↑)山本選手9.63秒(0.10秒↑)に起きる拍手と歓声。
これは2m弱の差をつけてゴールすることを意味し、着順を写真判定する競輪では強い武器になります。

自然と起きる拍手

計測の日高さん、山本・中村両選手にも笑顔

最高速度もアップ
実際のレース用自転車にはスピードメーターが付いていませんが…
山本選手「最高速度も63.5km/hから64.7km/hになりました!!」

予備の自転車でテストした山本選手(以上撮影協力:中村浩二さん)

「今日使う予定の自転車が遠征先の小倉競輪場から搬送中のため、急遽、自宅にあった予備の自転車をセッティング。レース用より軽いギヤで臨みました。そのため、いつもより速くペダルを回す必要があるなか、あれだけスピードが出たのは大袈裟ではなく、ベルハンマーの素晴らしい性能だと思います。」

パーソナリティーの上條さん「出会って、組んで、大変なことが起きた!」で収録が始まりました。
「他の選手に教えたくない(笑)」

「0.1秒違うと賞金が違います」に一同大爆笑

― ベルハンマーを塗ったら何が起きましたか?

中村選手「自分がまずびっくりしたのはヌメッというかサーッと自転車が進み、スムーズさが違いました。
何が違うかの思ったら音も滑りも違いました。
厳しめの目でテストしましたがタイムが違いました。
一緒に走った山本選手と『これは誰にも教えたくないね』と話していました。」

 

「メイド・イン・松戸を世界に広めたい!
中村選手!内緒は困ります(笑)

 鈴木社長とパーソナリティ・かっちゃん

鈴木社長「当社は食品工場で使う機械の装置メーカーです。装置のメンテナンスで使う潤滑剤を自社開発したのが、プロ仕様の潤滑剤『ベルハンマー』です。
国内では大手企業での利用を始め、ホームセンターやネットショップでも知られるようになってきました。アジア市場でもメイド・イン・松戸を広めたいと今月ベルハンマー・タイランドを設立しました。」

 

収録の後半は「中村道場」と呼ばれる練習グループや職場環境、選手や社員の人材育成にまで展開します。 その内容は、サラリーマンから一般のご家庭にも役立つ話です。ぜひお聴きください。

中村選手自宅の高地トレーニングができる低酸素室

家族・社員ともてなす工場見学。写真左は父と子供たち

記者は盛り上がる対談に、お二人の共通点を発見しました。それは「道場」と「工場」。自転車競技はトップスピードを高め、維持する極限の世界。それを実現するための厳しい練習をする仲間と環境。それは「挨拶」や「整理整頓」を大切にするスズキ機工の職場環境そのものでした。

自転車がつなぐ「道場」と「工場」

実は、この企画は単なる思いつきではありませんでした。
前年10月、記者は県民大会出場のため千葉競輪場を訪れた際、偶然「中村道場」を目撃。
ミーハー(笑)な記者の撮影依頼に応じていただき、すっかりファンになっていました。
その翌月、今度は自転車仲間の中村浩二(なかむらこうじ)さんが主催するサイクリングでスズキ機工を見学していたのです。その後、鈴木社長をご紹介いただくなど、中村さんと二人で企画を練っていました。

左端に鈴木社長、後列左に記者、同中央に中村浩二さん

「中村道場」早朝練習直後に(千葉競輪場)


松戸を元気に!!
鈴木社長「今回テストしていただいたベルハンマーを、選手会110名の皆さん全員に贈呈します。」
中村選手「これは嬉しいです。ベルハンマーを使って走る千葉県選手のレースが楽しみです。」
中村選手は取材翌週のビッグレース「サマーナイトフェスティバル(GⅡ)」で決勝進出!!

スズキ機工から選手会へプレゼント

決勝は僅差で5着。青④が中村選手(松戸競輪場)

「ベルハンマーのお陰で自転車が軽く進みました 。ウォーミングアップから違いを感じて、実戦にも自信を持って臨む事ができました。他県の選手から色々と聞かれ、微力ながら宣伝になっていると思います。」

3時間のテストと収録で一体感(撮影:中村浩二さん)

「次回の配信までバイバ~イ!!」

Let’s make Matsudo active 松戸を元気に!! これはラジオポワロのキャッチフレーズ。
今回実現した「スズキ機工」×「競輪・千葉選手会」×「ラジオポワロ」のコラボによって、
松戸がより楽しくなりそうな予感を感じました。
平成30年8月2日(木)~5日(日)松戸けいりん「燦燦ダイヤモンドカップ争奪戦」開催。
ベルハンマーをテストした中村選手、山本選手が出場します!!

千葉 淳

千葉 淳 (ちば じゅん)

「人生は旅」、学校卒業後、松戸市民から転勤族に。東北勤務時代に家族と「おくの細道」をたどるサイクリングを始めました。平成26年、転勤で帰郷をきっかけに市民ライターに応募。週末は”松戸芭蕉”になり、自転車に乗って松戸再発見の旅にでかけています。

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