松戸まつど
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子育て・教育 2025年6月17日

松戸よりみち散歩 Part.6 ヤゴ救出大作戦

6月1日にふと、通りかかった松戸市運動公園。
夏休みになるとたくさんの水しぶきと子ども達の歓声が響き渡る松戸運動公園プールに、今日は虫かごや虫取り網を持った親子がたくさん集まっています。
何かあるのかと入り口で聞いてみると、「不登校親子応援ねっと」が開催する『ヤゴ救出作戦2025』というイベント(※)で、今回で2回目になるそうです。

※イベントは不登校のお子さん以外も参加可能です。

まったく知らずに来たのですが、主催者の方にお話を聞くことができました。

ヤゴ救出作戦2025

こちらのイベントを主催されていたのは、同団体の景山さん。

  • 代表の景山さん

  • 景山さん『私たちの団体で行っている子ども達を見守り応援する活動のひとつで、こちらのプールで生まれたヤゴ達がプールの清掃で流され死んでしまうのを事前に捕獲して持ち帰り、成虫のトンボになるのを観察してもらおうというものです。普段学校で体験できることでも、不登校の子どもはそういう経験をする場がない。それで私どもの団体で体験してもらえるように開催しています』

    そういう素敵な取り組みだったのですね。

    いざ、ヤゴのいるプールへ

    さっそくプールに近づいてみると、たくさんの子ども達がプールに入り『わー冷たい(笑)』『どこにいるの~!』と、ヤゴを探しています。

  • プールにはたくさんの人達が

  • 大人達も入ってますね

  • 近くにいたご家族に話を聞くと
    『松戸市内から来ました。初めて参加しましたが、こんなに捕れてビックリです』
    『ねぇ、たくさん捕ったよ~』『私も~!』と、子ども達がたくさん捕れたヤゴを見せてくれました。

  • たくさん捕れたよ~!と見せてくれた子ども達

  • 大きなヤゴがいっぱいいます

  • その隣のご家族は、お母さんも水の中へ入り一緒に探しています。

  • すくってきた草などを掻き分けてヤゴを探します

  • てのひらに乗せて見せてくれました

  • 泥の中からヤゴを見つけた子が、こんなに大きいのがいたの、と大きなヤゴを見せてくれました。

    少し先の場所からドボン!と大きな音がしたので見に行くと、心配そうに見ているお母さんが。

    記者『もしかしてあちらの…?』
    母親『はい、そうなんです。姉妹で参加していて』

    と言う目線の先には、仲良くヤゴを探す姉妹の姿が。

  • 仲良くヤゴを探す姉妹

  • 記者『初めての参加ですか?』
    母親『はい、こちらのプールにも初めて来ました。小学校からもらってきたチラシを見て、子ども達に参加する?と聞いたら、参加したい!ヤゴ捕りに行く~!トンボ見たい!と大はしゃぎで。ネットで調べて飼うことの大変さ、命の大切さを教えてから来ました』

    と話している足元で、子ども達が水底の草などをすくってきて『いないねぇ…』と探しています。すると
    『あ!いた~』

  • 一生懸命探しています

  • 見つけたよ~

  • 泥の中から2匹のヤゴを見つけ大喜び。姉妹で育てるんだ~!と、ニコニコしながら帰っていきました。
    元気に育ち大きなトンボになると良いですね。

    不登校の子ども達に安心を

    記者『子ども達がキラキラしていて素敵なイベントですね』
    景山さん『そうでしょう、子ども達の持つ力は無限なんですよ。不登校になったお子さんには皆それぞれいろんなきっかけがあり、悩んでいます。時が経ち不登校ではなくなったとき、外の世界に誰か1人でも知っている人がいたら、何か体験した記憶があれば、安心して一歩が踏み出せる。少しでもそういうきっかけになれば。ひとりでも笑顔にできれば。と、このようなイベントを私たちで開催しています。あ、もちろん今日の参加者が全員不登校というわけではなく、同じ事をした記憶があればいつか出会った時に共通の話題で話ができますよね。』

    このイベントには、不登校の子ども達に安心を与えるという意味もあるのですね。

    今回はたまたま通りかかった場所で、松戸の未来をつくる子ども達とそれを温かく見守る人達のトンボの命を救う素敵な活動に出会いました。


    さてさて、次のよりみち散歩はどこでしょう?
    お楽しみに。

    水村 和香

    水村 和香 (みずむら よりか)

    結婚で大阪から松戸に来て25年。中学で始めた女子サッカーの縁で松戸市サッカー協会女子委員長をしています。かつて「まつど観光大使」の活動をしていた中で感じた松戸の魅力をもっと発信したいと第1期市民ライターに応募。サッカーのコーチや防犯活動、子ども食堂の代表もしながら周りの小さな魅力を発信して行こうと今日も自転車で走り回っています。

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