皆さん、松戸にもラジオ局があるってご存知でしたか?
名称は株式会社エフエム松戸、市民からは「ラジオポワロ」と呼ばれている地域密着のラジオ局です。
実はラジオポワロは電波での発信ではなく、“現在は”インターネット配信のラジオ局なのです。
“現在は”というのは、近い将来に電波でのコミュニティFM局の設立を目指しているためで、その前段階として現在日々奮闘をされています。
さて、そんなラジオポワロ。どうやって番組制作をしているのか気になりますよね?
今回は“大人の社会科見学”ということで、「ラジオポワロ」の収録現場にお伺いしてみることにしました。
スタジオは伊勢丹松戸店の近くにあるビルの3階。
ちょうど松戸市役所の情報番組「やさシティ チャンネル」の収録前最終打ち合わせが行われていました。
こちらがラジオポワロ運営スタッフの皆さん。(左:寺田さん、手前:上條さん、右:鈴木さん)
今から10年ほど前に“松戸にもコミュニティFM局を作りたい!”と意気投合したことがラジオポワロ設立のきっかけ。2010年11月よりインターネットでの配信をスタートし、現在は皆さん「有志」での運営。もちろんこの日も各自の仕事が終わった後に集合。
現在は番組の“スポンサー”はなく、出演者の皆さんももちろん“ボランティア”。
あまりコストをかけられないとあって、マイクの前に付く「ポップガード」も100円ショップで部材を購入し自作したそうです。
スタジオ内には様々な機械が目に入る。こちらはミキサーと呼ばれる機器。
限られた予算内で運営を行っているため、会社の備品ではなくメンバーが持ち寄った“私物”なんだとか。
そしていよいよ本番。19時すぎ、準備が完了し「やさシティ チャンネル」の収録スタート!
オープニングに流れるジングルは知り合いの方が作ったオリジナル曲だそう。あとで是非聞いてみて欲しいです。
パーソナリティーは上條さん。
本番収録中は緊張?とはいえ、出演者の皆さんはまるで会話を楽しむ様に話が弾みます。皆さん「松戸トーク」で盛り上がりました。
そしてこの日はもう1本番組を収録。皆さんは日中は別の仕事をしているため、こうやって夜に一度にまとめて収録を行うとのこと。
次の番組はラジオポワロの看板番組である「ラジオポワロ」。ちなみにポワロとはフランス語でネギという意味なんだとか。
松戸にちなんだ様々なゲストが来てくれるのも地域密着ラジオの大きな魅力。
今回のゲストはポルトガルから来日、松戸滞在中のアーティスト(美術家)「ヴァスコ・ムラオ」さん。松戸に来て感じたいろいろなことについてお話してくれました。
手前の席ではディレクター担当の寺田さんが、収録中もミキサーのレバーをこまめに調整。
一瞬の気の緩みも許されない、収録現場独特の雰囲気が広がります。
そして21時前、無事に本日の収録2本が終了。皆さんお疲れさまでした。
いかがでしたか?運営スタッフ、そして出演者の皆さんからは、本当に松戸を愛しているという気持ちが伝わってきました。
ラジオポワロでは現在7番組ほどをオンエアしており、情報発信を続けながらコミュニティFM局の立ち上げを目指しているとのこと。将来的に公共の電波での配信になれば、大規模災害時に市民の皆さんに有益な情報をお伝えする必要不可欠の手段になるなどメリットも多いといいます。
しかし局の立ち上げには多額の費用がかかるのも事実。これからも「松戸全体を元気にするツール」として、市民そして街のために頑張っていきたいそうです。
松戸をますます楽しくするラジオ局「ラジオポワロ」。なお、今回の取材時に収録した番組はラジオポワロのホームページで絶賛配信中です。皆さんも是非聞いてみてはいかがでしょうか。