松戸まつど
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スポーツ 2021年12月7日

Share Your Light ~あなたはきっと誰かの光だ~

7月、松戸市でのオリンピック聖火イベントを取材し、目の前で燃え盛る聖火に感動した記者(聖火イベントの様子はこちら →聖火が街にやってきた)。パラリンピックの聖火フェスティバルも取材してきたので、今回はそのレポートです。

8月18日(水曜日)
松戸中央公園には前日、松戸市少年少女発明クラブの子どもたちが古式ひもぎり式で点火した種火が運び込まれ、大勢の関係者が『松戸市の火』が灯るのを待っていました。
まず、本郷谷市長が
「1948年、イギリス南部の病院で、第2次世界大戦で負傷した兵士たちのリハビリの一環として始まり、その後国際大会に発展したのがパラリンピックです。今回コロナ禍という事で通常とは違う非常に厳しい中での開催となりましたが、大変貴重な機会に恵まれたと思います。今日は学生の方に手伝って頂き、これを機会にみんなで支え合いパラリンピックの成功に導けたらと思います。」
と挨拶され、式典がスタートしました。
ステージには火鉢が用意され、その中に小さな種火が灯っています。セレモニーに参加の日本大学松戸歯学部の学生、安附尚哉(あんつきなおや)さん・伊藤暢祐(いとうのぶすけ)さん・三浦智成(みうらともなり)さんの3名がそれぞれ点火棒を持ち、緊張した面持ちでスタンバイ。
そして種火を点火棒へ移し、3つの火が灯ります。

この日は風が非常に強く、小さな種火がなかなか大きくならず団扇であおいで火を大きくしたり、点火棒にもなかなか点火しなかったのはご愛敬(笑)。少しのんびりした感じも松戸市らしいですね。

灯った「3つの火」 

無事に点火後、代表して安附さんが
「ブラインドサッカーに関わっています。ブラインドサッカーはひとつのチームの中に、健常者と障害を持つ方が居て共にプレーをするスポーツなので、共生社会という点に置いてとても参考になるスポーツだと思っています。今回のパラリンピックをテレビで見てもらうことによって、何かしら気づきになることがあればと思っております。」
と挨拶。

この点火棒は、千葉県の高等学校で唯一インテリア科を有する県立市川工業高等学校の生徒がデザインしたもので、パラリンピックのシンボルマークである「スリーアギトス」で使用される3原色(赤、青、緑)を使用し、県の花である「菜の花」をモチーフにした風車、目の不自由な方にも知覚できるように「鈴」が付き、3人が手を繋いで輪になっている様子をイメージして製作されました。

県立市川工業高等学校の生徒がデザインした点火棒

その素敵な点火棒に灯された3つの火を、本郷谷市長がひとつにして受け取り、ランタンへと移して採火が成功。
ここに『松戸市の火』が誕生しました。

誕生した「松戸市の火」

『松戸市の火』はこの後、市原スポレクパークで千葉県全54市町村の火を集め、ひとつに集火し『千葉県の火』となり、千葉ポートタワー前広場へ運ばれ聖火ランナーがセレモニーを行うことになっています。
(そちらは続編 続・Share Your Light ~あなたはきっと誰かの光だ~ で。)
 見に来ていた方からは
「発明クラブの子どもたちが手作りで作った小さな火が大きな国際大会に繋がると思うと素晴らしい夢のあることですね。パラリンピックも盛り上がると良いですね。」
「コロナ禍でなかったらもっと大きな式典だったと思いますが、子どもたちの思いが繋がって良かったと思います。」
等々、素敵な声が聞かれました。
この後、千葉県でのセレモニーでその小さな火が繋がる様子を見届けたいと思います。
水村 和香

水村 和香 (みずむら よりか)

結婚で大阪から松戸に来て25年。中学で始めた女子サッカーの縁で松戸市サッカー協会女子委員長をしています。かつて「まつど観光大使」の活動をしていた中で感じた松戸の魅力をもっと発信したいと第1期市民ライターに応募。サッカーのコーチや防犯活動、子ども食堂の代表もしながら周りの小さな魅力を発信して行こうと今日も自転車で走り回っています。

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