松戸まつど
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スポーツ 2023年8月25日

目指せプロサッカー選手!2023

※この記事は、2023年2月に取材を行い作成したものです。

2015年に一度取材をした「松戸市長杯争奪少年サッカー大会」。松戸運動公園の改修工事や新型コロナウイルス感染拡大の影響で決勝戦が見送られるなど、子どもたちも寂しい思いをしてきました。
しかし今年は久しぶりに決勝戦が開催されると聞いて、子どもたちの笑顔に会いに行ってきました。

大会前の練習風景
  • 練習をする矢切サッカークラブの選手たち

  • 『そんなシュートでどうする!止められてしまうぞ!!』と柏木コーチの大きな声が響きます。
    ここは千葉県立矢切特別支援学校のグラウンド。「矢切サッカークラブ」の6年生たちが元気にシュート練習中です。思ったように決められないのか、コーチが激を飛ばしていました。

    それを見守る吉田監督に声をかけると、
    『この学年は3年生以来中々勝ち進めずメダルを貰う順位になる機会がなく、6年最後の大会で優勝を狙える所までようやく来ました。あとは子ども達が頑張るだけなので応援してください。』

    実は記者も矢切サッカークラブのコーチの一員。
    取材をしながらこっそり応援しようと思います。

    市長杯決勝戦当日!

    2023年2月11日(土曜)、松戸運動公園。

  • 松戸運動公園 陸上競技場

  • 前日に雪が降ったことなどすっかり忘れてしまうほどの快晴の下、試合に集まった子どもたちの歓声が、2020年に改修工事を終えて綺麗になった松戸運動公園に響きます。

    大会本部(松戸市サッカー協会)の大山4種委員長も、
    『綺麗になった運動公園での市長杯は初めてなので、子どもたちに思う存分楽しんでもらいたいですね。』と話していました。
    すぐそばでは決勝戦を戦うチームが練習しています。試合前の意気込みを聞いてみましょう。

    【トリムフットボールクラブ・宮沢監督】

    宮沢監督「今年のメンバーはとにかくサッカー好きな子どもたちで、小さい時から練習が終わってからも『まだ帰らないの?』と言うくらい、ボールを蹴っていました。子どもたちを信じて、6年生最後の戦い、いつもの力を出し切り頑張ってもらいたいです。」

  • 宮沢監督

  • 【矢切サッカークラブ・吉田監督

    吉田監督「よくここまで連れてきてくれたという感じで、胸がいっぱいです。6年生になってから成長した子が多く、先制されても逆転できる強さも出てきました。今日の相手はとても強いチームですが、皆で矢切SCのサッカーをやりきります。応援団もたくさん来てくださっているので、応援を力に変えて頑張ります。」

  • 吉田監督

  • 試合開始!
  • 矢切ねぎ応援グッズを手に応援する子どもたち

  • 両チーム、そしてたくさんの観衆の見守る中、試合開始のホイッスルが吹かれました。
    まず攻撃に出たのは矢切SC。チャンスかと思いましたがこれは残念ながらオフサイド。FCトリムの厚い守りに苦戦し、なかなか攻められません。
    今度はFCトリムが前半3分にコーナーキックのチャンスを迎えます。これをしっかりボレーシュートで決めて1点先制。
    その後も流れをつかんだFCトリムの攻撃が続き、11分、15分に得点を重ね、3対0とFCトリム有利で前半を終了しハーフタイムへ。

    ベンチからは
    宮沢監督(FCトリム)「このまま気を緩めずに頑張ろう。」
    吉田監督(矢切SC)「あと20分やりきろう!力を出し切ろう。」

    両チームともに気合いが入ります。

  • コーナーキックのチャンス

  • さあ、反撃だ!

  • そして試合は後半へ。
    後半も開始早々からFCトリムのペース。が、矢切SCもなんとかチャンスを作り攻め上がろうと頑張ります。
    しかしFCトリムのディフェンダーにしっかり守られ、なかなかシュートを打たせてもらえず、逆にFCトリムが後半6分、7分、11分にも追加点を上げ、17分には矢切SCのGKのパントキックが味方に当たりそれを拾われ追加点を決められてしまい7対0。矢切SCがゴールキックからの反撃をと最後の攻撃に向かうところで試合終了のホイッスル。
    6年生最後の試合が終わりました。

  • 両チーム、ナイスプレーの連続

  • 最後まで諦めない矢切SCの選手たち

  • FCトリム・宮沢監督は、
    『良くやりましたよ。低学年のとき上の学年の人数が少なくて、1つ上の学年の助っ人に行く子が多く、良い経験を積んで来た結果でしょう。』

    FCトリムのキャプテン・原川 千和(はらかわ ちの)選手も、
    『めちゃくちゃ嬉しいです。良いところだけでなく悪いところもたくさんあった試合だったけど、優勝したのでもう忘れた(笑)みんなサイコー!』と、喜びを語ってくれました。

    敗れた矢切SCの吉田監督も、
    『点を取られても諦めずに、自分より上手いと思う相手にも食らいついて、最後まで良く頑張った。この子たちは私の誇りです。最後に一番良い色のメダルを取らせてあげられなかったふがいない監督でしたが、全員にありがとうと伝えたい。』と感謝の言葉。

  • 優勝したFCトリム

  • 準優勝の矢切SC

  • 新型コロナウイルスの感染拡大以来、4年ぶりに開催された決勝戦の熱戦が終わりました。本当に素晴らしい試合だったと思います。
    そんな素敵な選手たちの今後も気になりますよね。未来のJAPAN達にインタビューしてみましょう。

    柏原 旬多(かしはら しゅんた)選手【矢切SC】
    FCフトゥーラスエストレージャスに進みます。
    『敵に良いプレーをさせない、そして前線に上がれるときは上がって攻撃に参加をしたり点を決めたりできる選手になりたいです。サッカーが好きなのでとにかく楽しくやりたいと思っています。』

  • 柏原 旬多(しゅんた)選手

  • 田口 琥太郎(たぐち こたろう)選手【矢切SC】
    南葛SCに進みます。
    『皆をまとめられるしっかりした選手、そして元フロンターレの谷口選手のようなプレーヤーを目指したいです。将来はJリーガーになって海外でも活躍したいです。』

  • 田口 琥太郎(こたろう)選手

  • 山川 芽依(やまかわ めい)選手【ドリームユニヴァースクリエイターズSC】
    ベスト4に残ったチームの中で唯一の女子選手。FC葛飾ペガサスへ進みます。
    『長谷川唯選手のようなドリブルの上手い選手になりたいです。将来の目標はまだ考えていないけど、大好きなサッカーを楽しく続けていきたいと思っています。』

  • 山川 芽依(めい)選手

  • 松戸市では中学校に女子サッカー部がないため、サッカーが好きでも続けていくためにはセレクションを受けたりチームのある私立中学を受験したり、続けていくことが難しいですが、今後も続けてくれると嬉しいですね。

    いつの日か近い将来、彼、彼女達が日本代表のユニフォームを着て活躍する姿を楽しみにしています。
    皆、夢に向かって頑張ってください。

    水村 和香

    水村 和香 (みずむら よりか)

    結婚で大阪から松戸に来て25年。中学で始めた女子サッカーの縁で松戸市サッカー協会女子委員長をしています。かつて「まつど観光大使」の活動をしていた中で感じた松戸の魅力をもっと発信したいと第1期市民ライターに応募。サッカーのコーチや防犯活動、子ども食堂の代表もしながら周りの小さな魅力を発信して行こうと今日も自転車で走り回っています。

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