松戸まつど
ライフプロモーション
スポーツ 2018年7月9日

走れ!ママチャリ~松戸けいりんサイクルフェスタでプロの走りを体感!!~

ようこそ競輪場へ

快晴の日曜日、午前10時。松戸競輪場に集まる人、人、人…
開門30分前にもかかわらずロードバイクの列ができていました。

バンク走行の受付

松戸競輪のマスコット「マッピー」と

そして、大喜びの子供たち

スターターの電子銃体験

バンクを駆ける姉妹

今回は「松戸けいりんサイクルフェスタ」を中心に、選手にもインタビュー。競輪の魅力を取材しました。

サン!サン!夢のイベント内容

競輪場ってどんなとこ?と言う方にぴったりの、バンクがメイン会場!
誰でも参加が可能で、事前予約不要・当日受付。

 雨天のため順延され、5/27(日)に開催されました

①バンク走行
フェスタ最大の目玉。 選手が実際にレースで走るバンクを お子さんから大人まで、
もちろんママチャリでも走ることができます。
ロードの部は、愛車で夢の?バンク走行!

②模擬レース
初めての競輪体験と選手との交流

③バンクウォーク
1周333m、最大斜度約30度を体感。
その周長から33(サンサン)バンクと呼ばれています。

④グルメ屋台
など盛りだくさん。一日楽しめました。

「競輪場があるのは知っていたけど、中に入るのは初めて」という参加者が目立ちました。


ガールズ&イケメンレーサー

記事の後半には、事前に取材した松戸競輪場がホームバンク(=練習拠点)のこの方や

「ガールズケイリンコレクション2018平塚ステージ」で優勝した石井貴子選手(写真提供:JKA)

最近は市民目線を超え、競輪サポーターと化した記者が「レース展開」にも迫ります。

松戸競輪場をホームバンクとする山本紳貴選手。この後、アポなし・突撃インタビュー(笑)


走れ!自転車

人気の走行体験では、一般の部は60名、ロード部門は30名までの先着順でした。

緊張?真剣な眼差

走行後の笑顔

そんな中に本格的なジャージを着た女性を発見!

笑顔の中野さん(左)「同僚と三人で来ました。スピードが感がスゴイですね~」

― なぜガールズケイリンのジャージを?
中野さん「同僚が買ってきたのです。それと高校時代の陸上部の後輩が選手なんです!」

「近くから(笑)来ました。」

埼玉から来た和田さん「元松戸市民です。」

和田さん「最近テレビに競輪選手が出ていますね。クロスバイクに乗り始めて走ってみたかったのです。」
イベント会場に設けられた「自転車診断所」の五味さんのもとに73才の大ベテランがいらっしゃいました。

元選手の五味実さん(左)に整備の相談をする曾根さん

曾根さんの愛車「チネリ」は記者も憧れのブランド

曾根さん「印西や手賀沼方面を走っています。練習中の競輪選手にもすれ違うことがあり、一度バンクを走ってみたかったでのす。ヘビーなファンではないですが(笑)、競輪は好きです。」 
走り終わった参加者の笑顔や驚きの声が印象的でした。

祖父・孫のふれあい

走行後、笑顔の親子


異色のレーサー

松戸ホームバンクの山本紳貴(しんき)選手にインタビューを試みました。
ー 競輪に興味を持って3年と初級者なんですが取材よろしくお願いします!
山本選手「僕も選手になってまだ3年ですから同じですよ(笑)」
記者の緊張を解くこの一言でファンになっちゃいました。

突然のお願いにも笑顔でポーズ

<山本 紳貴(しんき)>34才 松戸市民!
小学生時代に体験会で出会ったインラインスピードスケート一筋の競技人生から、競輪選手に。
ローラースケート男子フルマラソンで10連覇するなど、インラインスケート界の第一人者として活躍。
2010年の全日本スピード選手権大会では、5種目で優勝!
「日本代表として世界で戦ってきました。」

 競輪選手になった経緯は?
「インラインスケートで鍛えたこの脚で稼ぐ!と転向を決意し、競輪学校受験を決めました。」

競輪ファンに握手で応える。

― 山本選手の走りのどこに注目すればいいでしょうか?
「自分はまだ大した選手じゃないですし、
応援してくださる皆さんの車券の投票に応えられるか分かりません。
積極的なレースをして、1着でも9着でも
ゴール線までは絶対に全力でペダルをこぎます!」


迫力満点!「松戸競輪の男たち」

フェスタ競輪部門の「模擬レース」 
本物の車券ではなく、投票用紙に〇印をつけて1着選手を予想します。

実戦と同じ緊迫のスタート前。予想以上に大きな審判(写真左)のかけ声に緊張する記者(笑)

解説の冨田卓さん(元選手)とMC・山口みのりさん

「よーい」カシャーン(電子音)、スタート!!

時速30km/h、40km/h…徐々にスピードが上がり
オートバイのようにエンジンがないため「シャー!」という車輪の音と風を感じます。

 

風の壁に挑む「ライン」
ここで少し競技方法について触れたいと思います。
ファンは車券(1枚100円)を買って投票しますが、選手も着順によって賞金が違います。高速で走る選手は受ける風圧が強いため、スタート直後から最終周の最終コーナーまでは選手同士が数名ずつのグループとなり協力してゴールを目指します。
このグループを「ライン」と呼びます。各ラインでは先行する選手が風除けになる代わりに、後方の選手は他のラインに抜かれないようにガードするのが役割です。
模擬レースでは
白①ー黒②-赤③のライン、
青④ー黄⑤ー緑⑥のライン、
山本選手は橙⑦番車で、桃⑧の選手とラインを組みます。
(ラインはレース前にある脚(あし)見せと呼ばれる選手紹介で観客に知らされます。)
競走しない選手が1人!
実は開始から終盤まで風除けとなって先頭を走り、レースをコントロールする先頭誘導員がいます。
無線で指示を受けながら徐々にスピードを上げて行くのです。

選手達の前方からスタート

先頭誘導員の後ろに付き力を温存、後半に備える選手達

いよいよ終盤
ラスト2周に入ると先頭誘導員が列から離れ、ジャン(鐘)が鳴りラスト1周!!

ラスト一周、後方から橙⑦山本選手のラインが発進

白・黒・赤のラインに外側から迫る橙・桃のライン

3つのラインの激しい競り合い!! 格闘技のようです。

先行選手を「逃げ」、マークする選手を「追込」と呼ぶ

最終コーナーからは同じラインの山本選手と佐藤清之(さとうせいじ)選手の争い。
時速は60km/hを超えています。
佐藤選手の出走前のコメント「しっかりマークして直線でなんとか1着へ!」も考慮して投票した方もいると思いますが…山本選手が逃げ切り1着に

ファンは最新のデータ(調子)はもちろん、レース前に発表されるラインやコメントを参考に投票するのです。

 

サイクリストやロードバイクのレースイベント経験者ほど競輪に親しみを感じやすいと思います。
ー 模擬レースを見ていた皆さんにインタビュー

見事一着を当て景品をゲットしたサイクリストのご夫婦

野田市から自転車で駆け付けた鳥海さん親子

鳥海さん「選手の加速力に驚きました。休日はロードバイクに乗っていますがプロは違いますね。」
息子さん「トラック用自転車に目が行きました。自分もトラックバイクに挑戦してみたいです。」

開催指導員

模擬レースで先頭誘導員を務めた相樂 修(さがらおさむ)さんにお話を伺いました。
「僕も松戸市出身、しかも競輪場近くの北松戸が地元でしたよ。」

選手生活23年のベテラン。松戸競輪場がホームバンク

トークショーで競輪の魅力を語る相樂選手

相樂さんは選手でもあり「松戸競輪開催指導員」というお仕事もしています。
「松戸競輪が開催されると前日から4日間、選手と主催者側の調整役を行っているんです。
レース中の選手の失格を巡り審議があると緊張しますね。」
ー 競輪の魅力について

「若い選手もいれば、いぶし銀のような選手もいます。さまざまな人間模様にも注目してください。
僕は少し年を取って回復力が弱いでのすが(笑)、徹底先行する走りを観てほしいですね。」

勇気を持って勝負に賭ける

松戸ホームの石井 貴子(いしいたかこ)選手が
平塚競輪場で行われたビックレース「ガールズケイリンコレクション2018平塚ステージ」優勝
松戸競輪場で行われた報告会でお話を伺いました。

”勝負”とかけた菖蒲の着物(松戸競輪場)

控室でお会いした石井選手は予想外の着物姿
記者は子供の成人式の時より緊張しました(笑)。

「良い時も悪い時も応援してくださった松戸のファンの皆さんに感謝しています。」

「7月14日(土)~16日(祝)に松戸競輪場で開催されるガールズケイリンフェスティバル2018でも頑張ります。」
と意気込みをファンに伝えていました。

ー 競輪は敷居が高いように感じますが?
「ガールズケイリンは国際ルールで行われています。(日本発の競輪はケイリンとしてオリンピック種目)
ラインを組まない個人戦ですので男子選手の競輪より予想が簡単ですよ。」

放つオーラと気配りに緊張

― 石井選手の走りのどこに注目したしたら良いでしょうか?
「大勢の中の競走には大変勇気がいります。
その中で仕掛けていくところです。
今は黄色の目立つ自転車に乗っているので注目してください。」

4年ぶりに松戸競輪場で開催されるビッグレース「サマーナイトフェスティバル(GⅡ)」で同時開催される「ガールズケイリンフェスティバル」に石井選手ら女性トップ選手が登場します。

サマーナイトフェスティバルでは地元選手会ブース、縁日コーナー、出店、マーチングバンド・大道芸人のパフォーマンス、マジックショー、競輪場アイドルユニットも大集合のようです(入場無料)。

サン!サン!輝く松戸競輪場へ

選手が競り合うバンクでお絵かきする子供たち

 マッピーの頭は松戸名産の梨!?

 菊地さん ご家族

松戸競輪の特長は、北松戸駅徒歩3分の「駅近」と夜空に輝く「ナイター競輪」
サイクルフェスタで初めて競輪場を訪れた皆さん
そして、もしこの記事を目にして興味を持って下さった皆さん
松戸市で唯一開催されているプロスポーツ・松戸競輪でぜひ熱いレースを応援してください!!
千葉 淳

千葉 淳 (ちば じゅん)

「人生は旅」、学校卒業後、松戸市民から転勤族に。東北勤務時代に家族と「おくの細道」をたどるサイクリングを始めました。平成26年、転勤で帰郷をきっかけに市民ライターに応募。週末は”松戸芭蕉”になり、自転車に乗って松戸再発見の旅にでかけています。

素敵な発見!
ページトップ