松戸まつど
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まちの人びと 2025年6月2日

HERO~2024・松戸市消防団の暑い夏に異常あり〈大会当日編〉

※この記事は、昨年2024年度の操法大会を取材したものです。

2015年から毎年、声をかけて頂き取材をしている松戸市を守るHERO消防団。昨年2024年も松戸市No.1を決める操法大会(注)が開催されると聞いてお邪魔してきました。

(注)操法大会:毎年7月に行われる、ポンプ車や小型ポンプの操法技術を競う「松戸市消防団夏季特別訓練大会」のこと。

大会直前の様子と、“道具のプロフェッショナル”が作った「ひみつ道具」はこちら!
HERO~2024・松戸市消防団の暑い夏に異常あり〈ひみつ道具編〉

大会当日に更なる異変

大会当日朝、会場がざわついています。どうしたのかと、頂いていた出場順位表を見ると、ポンプ車の部では第34分団1班だけでなく、第6分団も棄権。小型ポンプの部の第34分団2班も棄権となっています。そして、第29分団第30分団は合同での出場。
いつもと少し違う雰囲気で大会が始まりました。

  • 松戸市の本郷谷市長(2024年7月に取材したものです)

  • 市長『有事のとき、まず活躍するのは地元に密着して頑張っている消防団の皆さんです。いつも、ありがとうございます。地域のため、家族のためにこれからもよろしくお願いいたします。そして新しい参加者が増えるよう頑張りましょう』
    と、本郷谷市長の挨拶で大会がスタートしました。

    本郷谷市長の話にも出てきましたが、団員不足が気になりますね。

    記者『新しい団員が入ってこないのですか?』
    近藤さん『仕事が終わって帰宅してから着替えて訓練。疲れてるのもあるし、また出掛けるの?と家族から反対される人もいますからね。でも「この地域は自分が守ってるんだぞ」と誇らしく思えますし、地域の仲間や大人になってからの友達ができる等、メリットも沢山あるんですよ。是非これを見て興味を持った人が居たら、近くの消防団に入ってください』
    とのメッセージを頂きました。

    大会スタート

    何となく落ち着かない雰囲気でスタートした2024年操法大会。8時40分に第25分団が登場すると、また小さなどよめきが。

  • 第25分団スタンバイ

  • 当日急遽、指揮者を任された松本さん

  • 後でお聞きしたら、第25分団で指揮者をする予定の人が、数日前に仕事中に怪我をして参加できなくなったため、当日急遽、松本さんが練習なしで指揮者をすることになったそうです。
    色々ありすぎな今年の大会… どうなるのやら。
    心配をよそに大会は進み、“ひみつ道具スペシャリスト”のいる第32分団が登場しました。さあ優勝なるか?
    『始め!』の号令からキビキビとした流れるような動作。
    周りからは『おお、速いぞ!』と声がかかります。

  • さあ、第32分団が登場です

  • 流れるような動き

  • 息ぴったりです

  • 放水も決まってますね

  • なかなかタイムも良かったようで『速かったぞ!』『良かったぞ!』と声がかかっていました。

    その後も次々と他の分団の操法が繰り広げられていきます

  • 市役所の職員の方の姿もありました

  • 大きな声で元気一杯の方も注目を浴びていました

  • 大会結果は・・・

    【ポンプ車操法の部】
     優勝:馬橋方面隊第8分団
     準優勝:大金平方面隊第20分団
     第3位:六実方面隊第26分団

    【小型ポンプ操法の部 Aブロック】
     優勝:東部方面隊第32分団
     準優勝:五香方面隊第25分団
     第3位:八ケ崎方面隊第14分団

    【小型ポンプ操法の部 Bブロック】
     優勝:大金平方面隊第19分団
     準優勝:八ケ崎方面隊第22分団
     第3位:馬橋方面隊第11分団

    おめでとう第32分団!

    喜びに沸く第32分団の皆さんに会いに行くと、
    『取材にきてくれてありがとう!』
    『見られていることも良い緊張感に繋がって良かった』と。

  • 小型ポンプ操法の部 Aブロック優勝の第32分団

  • 優勝した秘訣は何だったのでしょう?との問いに、第32分団の鈴木さんは『妻からの励まし…です』と、照れながら掌をこちらに。

  • 鈴木さんの掌には奥さまからの熱いメッセージが

  • 鈴木さん『何かあったら妻を守るんだ、家族を守るんだ!と思いながら訓練に挑んでいます。もちろん、気持ち良く送り出してくれる妻や家族が居るから頑張れるんですけどね』
    と、最後にあつ~くノロケられてしまいました。家族愛、素敵ですね。

    さて、分団の縁の下の力持ち、団員を支える素敵な家族、そして今回もこの大会を支えていたこちらの方々。

  • 第36分団の皆様 素敵な笑顔で溢れていますね

  • 熱中症にならないように、給水や案内、普段は主に広報などの活動をされている第36分団の皆様です。
    鴫原さん『女性の隊員もたくさん居ますよ。興味があれば一緒に活動してみませんか?お待ちしてます』
    楽しそうだと思われた方、是非近くの消防団まで連絡を。

    さてさて、棄権や合同出場などなど、異例尽くしでの大会だった2024年の操法大会でした‥。
    と、締めくくろうとしていると第2分団の方から、
    『ちょっと待って!今日うちの指揮者をしていたのは待望の新人だよ(笑)』とお声かけ頂きました。

  • 第2分団の新人 清水さん

  • 記者『新しく入団する方が少ないと聞きますが、入られたきっかけ等を教えてください』
    清水さん『松戸に引っ越してきて、知り合いを作りたいと思っていたときに声をかけられました。有事があったとき自分で何かできるか、大地震の記憶もあり、考えて入団を決意しました。今日はとても緊張しましたが、無事に終えることができてホッとしています』

    5月に入団して指揮者!清水さんお疲れさまでした。


    しばらくして近藤さんから『うちに待望の新しいメンバーが入ったんだよ!次回は優勝を取り返しに行くから期待していて下さい!』と。
    そして記事を書きあげている最中に、第32分団からも『うちにも新人が入ったんですよ、更なるパワーアップでトロフィー貰いますよ!』
    と、あちこちから嬉しい新人入団の連絡が。

    2025年の大会は新人の方々の活躍でどうなるのか?
    そして更なるひみつ道具はあるのか?
    松戸の片隅で毎年繰り広げられる熱い大会。今後も楽しみですね。
    もちろん素敵な話題をお持ちの分団があれば、是非ご連絡お待ちしております。

    水村 和香

    水村 和香 (みずむら よりか)

    結婚で大阪から松戸に来て25年。中学で始めた女子サッカーの縁で松戸市サッカー協会女子委員長をしています。かつて「まつど観光大使」の活動をしていた中で感じた松戸の魅力をもっと発信したいと第1期市民ライターに応募。サッカーのコーチや防犯活動、子ども食堂の代表もしながら周りの小さな魅力を発信して行こうと今日も自転車で走り回っています。

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