受け継いでる2017年4月4日

森を守る人たち、子供たちに豊かな自然を ~根木内歴史公園サポーター(根っ子の会)~

「都心に近いけど自然や緑が多い」「森と公園が多い街」のイメージが強い『松戸市』(※1)
松戸に20年住んでいる記者も同じ印象を持っていました。この取材をするまでは…

◆しかし実態は…皆さんの印象とは正反対!
・平成23年の統計資料で全国の「
森林率」を見ると、千葉県の森林率は30.7%で、東京都の36%よりも低く、全国の森林率(67.3%)の半分以下です。
・千葉県内に目を移してみると、浦安市は0%、市川市は2%、松戸市は3%、我孫子市は5%と…特に東葛地区の緑はすごく貴重だということがわかります。


記者が育った武蔵野には雑木林があちらこちらにあり、学校帰りの虫捕りや探検の遊び場でした。

しかし、大人になってからは森や林や里山から遠ざかってしまい…
久しぶりに日常の喧騒(けんそう)から離れ、森のささやきが聴きたくて、松戸の森や里山を訪ねてみました。

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やさしい暮らしインタビュー第2回の結果より

(※1) 2015年8月と10月に、まつどやさしい暮らしラボのメンバーたちが街頭アンケートとして「やさしい暮らしインタビュー」を行いました。
その結果を見ると…松戸の魅力として「自然や風景」を選んだ方が沢山! 4人に1人がそう感じているんですね。

松戸と言えば「21世紀の森と広場」「関さんの森」の名前が浮かんでくるのですが、自宅(新松戸)の近くに「根木内歴史公園」があります。
「根木内歴史公園」は、市民と行政の協働による活きた公園づくりを進めているのが特徴です。
ボランティアの方々の協力によって「田植え体験・餅つき体験」「虫ハカセになろう!」「夏休み工作教室」「ミニ門松づくり」等の色々な活動が行われており、春うららかな3月の金曜日、根木内歴史公園サポーター「根っ子の会」の皆さまを取材しました。

§§ 根木内歴史公園サポーター「根っ子の会」のご紹介 §§

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「根っ子の会」は、2006年4月に開園した「根木内歴史公園」の『ボランティア体験講座』を修了した仲間で発足しました。
原則、毎週金曜日の午前中に、メンバー20数名で活動をしています。
活動記録も毎回きちんと作成し、ホームページに掲載していますので、是非ホームページ↓をご覧ください。

松戸市には里山ボランティアとして活動している団体が20近くあり、今日もどこかの森で未来の子供たちのために地道な作業を続けています。

取材にあたり、この方面のことに全くの素人である記者は、里山ボランティアって一体何をしているんだろう? 何を聞いて・何を記事にすれば良いのだろう? と不安になりましたが、そんな記者に対していろいろなことを「根っ子の会」代表のさんが親切に教えてくれました。

§§ 「街のために」「皆のために」「自分のために」今できること §§

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「根っ子の会」が活動拠点とする「根木内歴史公園」は、交通量の多い国道6号と県道261号(公園の入り口はこちらから)に挟まれています。
新松戸に20年以上住んでいますが…つい最近までこの公園の存在を知りませんでした(^_^;)

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今回いろいろとお世話になった三嶋さん(中央)

活動は9時30分からですが、かなり前からメンバーの皆さんが集まってきます。
今日はお天気も良く、気持ち良く作業が出来そうです。
(一年間を通して毎週活動しているので…こんな気持ちの良い日ばかりではありません…暑かったり・寒かったり…本当にありがとうございます<m(__)m>

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時間になると、先ずは先週の作業の概要と今日のやりたいことを簡単に確認。
長年一緒に活動してきたメンバーですから、以心伝心ですぐさま作業に取り掛かります。
道具は、公園の入り口近くにある小さい倉庫に保管されています。


§§ どのように公園を整備しているのでしょうか §§

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この日は女性の参加者も数名おり、国道側の池に浮いている枯草などを取り除き、キレイに整備していました。

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今年の稲の植え付けに備えて、小型の耕うん機を持ち込み、少しずつ土を耕そうとしましたが…
前日の雨のため、耕うん機がぬかるみにはまり上手く進まず、日を改めて作業することになりました。

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田んぼ用の湿地の畦道(あぜみち)に挿してある竹櫛が腐れているので、一つ一つ引き抜いています。
しかし…土中深くまで埋め込んでいるので、引き抜くのにも一苦労。

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公園内での力作業もひと段落、皆さんで休憩。この日は風が少し強かったですが、春の陽ざしを浴びながら、持参のお茶やお菓子を食べながらのおしゃべり。これも楽しいひと時ですね。

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(左) 古く・腐れてしまったので…引き抜かれた竹櫛。
(右) 公園内に設置しているベンチなどの一部は、木々を伐採した際の端材を利用してメンバーが手作りしたものです。


♥♥ 里山への熱い想い ♥♥

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自然豊かな公園にマッチした手作りの掲示板(公園内に3ヵ所)。屋根は、杉皮orヨシの茎です。

◆押し寄せる「高齢化」…
日本社会全体の課題ですが、ここでも同じ課題があります。
特に自然を相手にするボランティア活動は、定年後に始められる方が多く、「根っ子の会」も活動開始から10年超が経過。当初からのメンバーが多く、平均年齢が上がる一方で、若いメンバーがあまり入ってきません。この活動をいつまで続けることができるか、メンバーの高齢化と体力の低下は一番の課題です。

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◆どれも大切…
また、歴史的遺産である城址(土塁・土橋など)の保存、森としての自然体系の維持・湿地の保存、訪れる人のために気持ちの良い公園としての機能、ともすれば相反する目的を達成するのに工夫を凝らしています。

◆行政と業者とボランティアの間(はざま)で…
ここ根木内歴史公園は他の里山とは異なり、3者が協同して公園を維持・管理・整備しています。お互いの役割・領域を尊重し、コミュニケーションを取りながら活動することが必要です。
◆嬉しいニュース!
「根木内歴史公園」は、つい最近(平成29年3月20日)「関東・水と緑のネットワーク拠点百選」に選定され、「根っ子の会」の様々な取り組みや活動が評価されました。
◆尽きぬ想い…
でもまだまだ、バリアフリー化を進めたり、地域に密着したイベントの開催など市民の憩いの場となるような公園にしたい、とメンバーの想いは尽きません。

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緑ののぼりは里山ボランティア活動のシンボルです。皆さんも見かけたらちょっとお話を聞いてみるのも楽しいですよ♪

◆ボランティアはどうあるべきか…
日本では、「ボランティア」=
「無償の奉仕」が当たり前のように思われていますが、今後はそれに頼るだけではなく、外国では当たり前になってきた有償のボランティアによる社会奉仕…等など、時代とともに「ボランティアの在り方」も変化する必要があるのでは…との想いを語ってくれました。(なるほど!)


§§ 「根木内歴史公園」って、どんなところ? §§

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JR常磐線北小金駅から歩いて10分くらいのところにある公園です。
県道261号からの入り口には、駐車場もあるので、小さいお子さんとも気軽に来ることができます。
遊歩道からは正面左手に根木内城址の森が臨めます。

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ここは戦国時代の高城氏の居城跡とのことです。戦国時代を物語る歴史遺産(空堀、土塁、土橋)と、(取材は3月の初旬でしたが)写真のように常緑広葉樹を中心とした樹林地や手前には湿地がある豊かな自然環境を有した公園です。

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土塁の間の坂道(左の写真)を登ると、明るい高台広場(右の写真)が広がります。
まだ、梅の花がほんのりと暖かい陽ざしを浴びて咲いていました。
公園を一周するのにゆっくりと歩いて1時間くらいでしょうか。。。四季折々の景色を楽しませてくれる癒しスポットがこんなところにあったとは!嬉しい発見でした。

♪♪ 第6回オープンフォレストin松戸(平成29年度)へのお誘い ♪♪

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『子どもも大人も「森へ行こう」「森で遊ぼう」』をキャッチフレーズに、「第6回オープンフォレストin松戸」が、下記の日程で開催されます。
皆さんも一度足を運んでみてはいかがでしょうか♪

【実施日時】…平成29年5月20日(土曜)から5月28日(日曜)
※森の文化祭は、5月12日(金曜)13時~15時、13日(土曜)・14日(日曜)10時~15時。21世紀の森と広場 パークセンターにて
【場所】市内17箇所の樹林地(15箇所の民有樹林地、根木内歴史公園、21世紀の森と広場)
【共催】オープンフォレストin松戸実行委員会、松戸市

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【森の公開】5月20日から28日
市内17箇所の森を公開(森により公開日時は異なります)

【森の文化祭】5月12日・13日・14日

21世紀の森と広場パークセンターで実施。森の恵みから生まれた工芸品などの作品を展示。
5月14日(日曜)午後1時より草笛音楽隊による演奏、手作りおもちゃの工作教室を開催します。

【森めぐりツアー】5月21日・23日・28日

森めぐりツアー(5月21日)、自然観察会(5月23日)、再発見ツアー(5月28日)

オープンフォレスト・森の入口

新緑の中を自然を感じながらお散歩してみませんか♪

オープンフォレスト・モンキーブリッジ

子どもたちは楽しく・大はしゃぎ♪

オープンフォレストQR-code

◆右のQRコードからもご覧になれます。


草花が芽吹く4月、風薫る5月、皆さんも是非、森のささやき、土や草木の温かさ、自然の楽しさを感じに、近くの森に遊びに行きませんか?
森を支えるボランティアの方たちと一緒に、松戸の自然を楽しみましょう!
そして未来の子供たちに豊かな自然を伝えるために、今、私たちにできることを… 
※次号では、常盤平で活動している「囲いやま森の会」の活動をお伝えする予定です。

この記事を書いたライター(市民記者) 萩原 義信

松戸に住んで20年が過ぎ、いつも歩き・走り回っている自分の街「松戸」について、もう少し詳しく知りたくなりました。松戸での身近な出来事・いつも見る風景の中から、松戸らしい"やさしい暮らし"を皆さまとともに感じられたらと思っています。