松戸市立中部小学校の中村色花(いろは)さん 全国短歌コンクールで特選に!
「しきなみ子供短歌コンクール」で松戸市の子供たちが活躍
平成29年3月5日、ニッショーホール(虎ノ門)で表彰式を開催し、約700名が来場しました。
松戸市の小学校からは、9校526名の児童が応募し、中部小学校1年生(現在2年生)の中村色花(いろは)さんは、小学校低学年の部で特選に選ばれました。千葉県下では、特選は2名、全国の「特選」20名の1人として、表彰式に出席しました。
そして、主催の倫理研究所・丸山敏秋理事長より、賞状を受け取りました。
表彰式には、お父さん、お母さんも出席。
中村色花(いろは)さんの作品を紹介しましょう。
きづいたら
かまきり うでに
ついていた
はしったさけんだ
ああおどろいた
中村色花(いろは)さん/作者のことば
思いがけず腕についていたかまきりに驚いた様子が臨場感たっぷりに詠まれました。下句のリズムのよさが躍動感を出しています。中村さんは必死だったでしょうが読者は思わず笑ってしまう楽しくなる作品です。素直に思ったことを短歌にしているところも素晴しいです。
松戸市の小学生の入賞作品を紹介しましょう。(記載の学年は平成29年3月現在)
入選
馬橋北小学校1年 Iさん
あさがおに ちゃいろいまるがつきました おへやのなかに たねがいっぱい
上本郷小学校1年 Hさん
とらんぷを じいじとしたらかちました じいじがよわいの? わたしがつよいの?
上本郷小学校4年 Aさん
夏休み 天気予ほうとにらめっこ ふりまわされた いじわる台風
上本郷小学校4年 Oさん
失ぱいの くやしきなみだを「おかえり」の やさしい声が ぼくをはげます
常盤平第3小学校4年 Sさん
弟と 大ゲンカして 勝はいが きまったとたんに なみだが一つ
相模台小学校6年 Yさん
夏の夜空 心の中で 目をつぶり そっととなえる 将来の夢
佳作
相模台小学校5年 Aさん
よーいドン 飛びこむ前の きんちょうは 泳いだ後に 笑顔に変わる
馬橋北小学校1年 Sさん
やすみのひ かぞくででかけた こうえんで みつけたしあわせ よつばのくろーばー
矢切小学校1年 Tさん
カラカラと ふるとおとなる ミニちょうちん おさるのはいった ふうせんカズラ
色花さん 表彰式の一日
色花さんは、表彰式を待つ控え室でも、食事の時でも、ぬいぐるみの靴下にゃんこ(おこげとロッシー)ちゃんを、つねに守り神のように抱いていました。普段も、0才の頃から、座るときもいつも放さずにいたそうです。
お父さんの中村吉宏さんは、浅草のマッサージ治療院の院長さんです。
治療で忙しい中、会場に駆けつけ、表彰式が終わるまで一緒にいました。
表彰式も終わり、家庭倫理の会松戸市の皆さんとホールの玄関で記念撮影。
いろはちゃん?と色花さん?
エピソード 蘇った特選の短歌
ところが、9月の授業参観の日、中村色花さんの応募用紙が色花さんの机の奥から出てきたのでした。担任の先生が、色花さんの机の奥にくしゃくしゃになって丸まっていた応募用紙を見つけました。先生はびっくりしてお母さんに連絡、追加として、急遽、コンクールの窓口に送り、締め切り日に間に合いました。
その、机の奥に埋まっていた色花さんの短歌作品が、次から次と5次の予選会を勝ち抜き、晴の特選歌に選ばれました。
まさに、蘇った特選の短歌でした。