松戸まつど
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みどり・農 2019年12月12日

松戸名産「あじさいねぎ」を調査せよ!

東日本と西日本で違う“ねぎ”

東日本と西日本で「だし」が違うのは有名ですが、実は「ねぎ」も違うのはご存知ですか?
関東をはじめとする東日本ではいわゆる白ねぎが主流。一方で関西をはじめとする西日本では青ねぎが主流。まさに札幌ラーメンと博多ラーメンに入っているねぎをイメージするとわかりやすいかもしれません。
実は松戸市、そんな青ねぎと白ねぎの両方を育てている、全国的に見ても珍しい街なんです。
松戸には3つのねぎのブランドがあり、白ねぎ(長ねぎ)なのは矢切ねぎ松戸ねぎの2ブランド。一方で青ねぎ(葉ねぎ)はあじさいねぎ。東日本では珍しい青ねぎの仲間である「あじさいねぎ」、ちょっと気になりませんか?

あじさいねぎとは?

ということで、あじさいねぎの生産者である農家さんを訪ねてみる事にしました。
こちらが今回お邪魔させて頂いた成嶋さん。あじさいねぎを育てて20年以上の農家さんです。
以前は白ねぎ(長ねぎ)も育てていたそうですが、現在はあじさいねぎ専門で育てているとのこと。主力のあじさいねぎの他、枝豆やトウモロコシも育てているそうです。
こちらの畑は3,500平米の広さがあり、育つ期間は約100日。年に2回栽培するそうですが、連続して栽培すると土の栄養分が減るため、あいだに枝豆を育てるのだとか。
美味しいあじさいねぎを育てるための土作りに、成嶋さんのこだわりが感じられます。
ちなみにあじさいねぎの品種名は「わけねぎ」。ブランド名であるあじさいの名前の由来は本土寺の紫陽花(あじさい)から。あとは味がよく、彩りが鮮やかなことから「味彩(あじさい)」とかけられる事もあるとか。
ブランド化を図るために、現在ではJAとうかつ中央が商標登録をしています。
柔らかい土、ローム層からなる松戸はねぎの栽培に適しているそうです。実は江戸時代末期から小金付近で栽培されていたとか。
矢切ねぎなどの白ねぎと比較すると、根元の土盛の高さが低いのが特徴です。
収穫されたねぎたちは作業場にて袋詰めされ市場に出荷されてゆきます。ちなみにパッケージに書いてあるキャラクターの名前は「あじさい王子」。いつかは王様になりたい!だから王子なんだとか。

あじさいねぎを食べよう!

さて、そんな「あじさいねぎ」が食べられるイベントが開催されるとの事で行ってきました。
その名も『全国ねぎサミット2019 in まつど』。2019年11月23日(土)と24日(日)の2日間に渡り「21世紀の森と広場」で開催され、深谷や下仁田など全国のねぎが一堂、松戸に集結しました。まつど大農業まつりも同時開催です。
当日はあいにくの小雨。とはいえ様々なねぎを楽しめるということで、大人から子どもまでたくさんの人で賑わっています。
ねぎの直売からねぎ料理まで様々なブースが並びます。それでは会場を見てみましょう。
まずはステージ。全国各地のネギ自慢合戦や、新潟県の人気アイドルグループ「Negicco」のライヴなどが行われていました。写真はちょうど埼玉県深谷市の自慢合戦をしているところ。
そして我が松戸の番。矢切ねぎ、五香六実地区の農家さんが作る松戸ねぎ、そしてあじさいねぎとねぎづくし!ゆるキャラの「松戸さん」と「みのりちゃん」も応援に駆けつけてくれました。
ちなみに「みのりちゃん」の右手にあるボンボン、実は「ねぎ坊主」がモチーフなんだとか。こんなところにも松戸とねぎの繋がりがあります。
今回のねぎサミットでは北は青森県、西は兵庫県までの全国24のブランドねぎが集結。どれも美味しそうで目移りしてしまいそうです。本当であればすべて紹介したいのですが、今回は松戸のねぎのみレポートしたいと思います。
まずは矢切ねぎ。テレビ番組でも取り上げられるなど、ここ最近知名度は高いかもしれません。
まつど大農業まつりの会場では、以前も紹介した「矢切ネギコロッケ」もご覧の通り大行列。
矢切ねぎといえば、2019年10月から12月末まで、ヤマザキ「ランチパック」とのコラボレーション商品が発売されています。関東地区限定というので探してみてはいかがでしょうか?
発売ブースの前も大盛況。こうして並んで待っている間もワクワクするのがイベントの醍醐味。
こちらは五香六実地区の農家さんが中心となり育てている松戸ねぎのブース。この時はお昼過ぎでしたが、まつどねぎを使った豚バラ巻きは完売でした。
そしてやってきました!あじさいねぎのブース。「あじさい王子」がお出迎え!
いい香りがすると思ったら、あじさいねぎを使ったソーセージがちょうど出来上がりました。ソーセージのなかに入っているねぎが良いアクセントになっています。ジュージューという音や香ばしい匂いも記事ではお伝えできないのが残念です。
そしてこちらがあじさいねぎを使った様々な加工品。醤油だれ肉みそなど、色々な楽しみ方ができます。野菜ドレッシングも気になりますね。
そして今回の目玉は和洋女子大学と市内外のイタリア料理店がコラボレーションしたあじさいねぎのレシピメニュー。ジェノベーゼやポタージュなど、どれもあじさいねぎのシャキシャキ感や甘みを活かしたメニューとなっています。どんな食材でもマッチする、それがあじさいねぎの魅力かもしれませんね。
食べ損ねたというみなさんに朗報。今回ねぎサミットで先行発売したコラボメニューですが、12月以降各店舗様でも提供されるとのことです。
それ以外にも「中華蕎麦とみ田」の割りスープや松戸新田にある讃岐うどん店「源平うどん」など、あじさいねぎは市内各地の飲食店でも使用されているそうです。
いかがでしたか? 臭みが少なく甘みの多い松戸名産の「あじさいねぎ」。皆さんも是非味わってみてはいかがでしょうか。
倉地 大

倉地 大 (くらち だい)

千葉県出身、子どもの時からずっと松戸育ち。学生時代から旅行が好きで全国各地を旅行。全47都道府県を制覇しました。様々な視点から松戸市の魅力を発信してゆきたいと思います。

素敵な発見!
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