東日本と西日本で違う“ねぎ”
東日本と西日本で「だし」が違うのは有名ですが、実は「ねぎ」も違うのはご存知ですか?
関東をはじめとする東日本ではいわゆる白ねぎが主流。一方で関西をはじめとする西日本では青ねぎが主流。まさに札幌ラーメンと博多ラーメンに入っているねぎをイメージするとわかりやすいかもしれません。

実は松戸市、そんな青ねぎと白ねぎの両方を育てている、全国的に見ても珍しい街なんです。
松戸には3つのねぎのブランドがあり、白ねぎ(長ねぎ)なのは矢切ねぎ、松戸ねぎの2ブランド。一方で青ねぎ(葉ねぎ)はあじさいねぎ。東日本では珍しい青ねぎの仲間である「あじさいねぎ」、ちょっと気になりませんか?
あじさいねぎとは?
ということで、あじさいねぎの生産者である農家さんを訪ねてみる事にしました。

こちらが今回お邪魔させて頂いた成嶋さん。あじさいねぎを育てて20年以上の農家さんです。
以前は白ねぎ(長ねぎ)も育てていたそうですが、現在はあじさいねぎ専門で育てているとのこと。主力のあじさいねぎの他、枝豆やトウモロコシも育てているそうです。

こちらの畑は3,500平米の広さがあり、育つ期間は約100日。年に2回栽培するそうですが、連続して栽培すると土の栄養分が減るため、あいだに枝豆を育てるのだとか。
美味しいあじさいねぎを育てるための土作りに、成嶋さんのこだわりが感じられます。
美味しいあじさいねぎを育てるための土作りに、成嶋さんのこだわりが感じられます。

ブランド化を図るために、現在ではJAとうかつ中央が商標登録をしています。

矢切ねぎなどの白ねぎと比較すると、根元の土盛の高さが低いのが特徴です。

あじさいねぎを食べよう!

その名も『全国ねぎサミット2019 in まつど』。2019年11月23日(土)と24日(日)の2日間に渡り「21世紀の森と広場」で開催され、深谷や下仁田など全国のねぎが一堂、松戸に集結しました。まつど大農業まつりも同時開催です。

ねぎの直売からねぎ料理まで様々なブースが並びます。それでは会場を見てみましょう。


ちなみに「みのりちゃん」の右手にあるボンボン、実は「ねぎ坊主」がモチーフなんだとか。こんなところにも松戸とねぎの繋がりがあります。


まつど大農業まつりの会場では、以前も紹介した「矢切ネギコロッケ」もご覧の通り大行列。
矢切ねぎといえば、2019年10月から12月末まで、ヤマザキ「ランチパック」とのコラボレーション商品が発売されています。関東地区限定というので探してみてはいかがでしょうか?






食べ損ねたというみなさんに朗報。今回ねぎサミットで先行発売したコラボメニューですが、12月以降各店舗様でも提供されるとのことです。
それ以外にも「中華蕎麦とみ田」の割りスープや松戸新田にある讃岐うどん店「源平うどん」など、あじさいねぎは市内各地の飲食店でも使用されているそうです。
いかがでしたか? 臭みが少なく甘みの多い松戸名産の「あじさいねぎ」。皆さんも是非味わってみてはいかがでしょうか。
素敵な発見!