投票所にいる係員は誰?
平成28年7月10日(日)、参議院議員通常選挙が行われました。選挙権が得られる年齢が18歳まで引き下げられた最初の選挙としても注目されましたが、皆さんは投票に行きましたか?
投票所に行くと、受付をしているのは私服姿の係員だと思います。年齢も性別もバラバラであることが多く、一体どういう立場の人なのか、よくわかりませんよね。
実は、係員の多くは、自治体の職員です。私服姿ですが、ちゃんと仕事として配属されています。それ以外に、人材派遣会社などを通じて採用されたアルバイトも配属されています。
投票所に行くと、受付をしているのは私服姿の係員だと思います。年齢も性別もバラバラであることが多く、一体どういう立場の人なのか、よくわかりませんよね。
実は、係員の多くは、自治体の職員です。私服姿ですが、ちゃんと仕事として配属されています。それ以外に、人材派遣会社などを通じて採用されたアルバイトも配属されています。
係員の役割は?
では、投票所の係員はどのような業務をしているのでしょうか。実際に投票所に行った時に、応対する順にご紹介します。
(1)名簿対照係
選挙人(投票する人)が持ってきた投票所整理券と、住民票のデータを元にした「選挙人名簿」の照合により、本人確認を行います。
(2)投票用紙交付係
投票用紙の交付を行います。同時に、投票所整理券の回収と投票者の人数のカウントも行っています。ここで把握した投票者数を元に、決められた時間ごとに投票率を算出しています。
複数の投票がある場合は、その投票用紙の種類ごとに交付係がいます。1つの投票を終えてから、次の投票用紙を受け取ります。
選挙人(投票する人)が持ってきた投票所整理券と、住民票のデータを元にした「選挙人名簿」の照合により、本人確認を行います。
(2)投票用紙交付係
投票用紙の交付を行います。同時に、投票所整理券の回収と投票者の人数のカウントも行っています。ここで把握した投票者数を元に、決められた時間ごとに投票率を算出しています。
複数の投票がある場合は、その投票用紙の種類ごとに交付係がいます。1つの投票を終えてから、次の投票用紙を受け取ります。
投票において、選挙人に応対するのは基本的にこの2つの係だけです。他に、投票所には以下の事務員がいます。
(3)投票管理者
投票所の総責任者です。投票事務の全般、投票所内の環境、緊急時の対応など全ての責任を持ちます。
(4)投票事務主任
投票管理者の指示のもと、投票事務全体を取り仕切ります。投票事務が正しく行われているか常に確認したり、例外的なケースへの対応を行ったりします。また、投票用紙交付係の集計をもとに算出した投票率を本部へ報告します。
(3)投票管理者
投票所の総責任者です。投票事務の全般、投票所内の環境、緊急時の対応など全ての責任を持ちます。
(4)投票事務主任
投票管理者の指示のもと、投票事務全体を取り仕切ります。投票事務が正しく行われているか常に確認したり、例外的なケースへの対応を行ったりします。また、投票用紙交付係の集計をもとに算出した投票率を本部へ報告します。
事務員ではありませんが、投票所にはその投票区の住民(選挙人名簿に登録された方)から選ばれた投票立会人という方もいます。公職選挙法で選出が義務付けられており、投票事務が公正に行われているかチェックする重要な役割があります。
投票所になる場所はどこ?
投票所は、その自治体の選挙管理委員会が指定することになっています。多くの場合は、地域の住民が歩いて行ける距離にある、学校等の公共施設や町会・自治会等の集会所などが選ばれます。
松戸市の場合、平成28年の参院選の時点で、全部で100の投票所がありました。これは、千葉県の東葛地域の中では最多です。
松戸市の場合、平成28年の参院選の時点で、全部で100の投票所がありました。これは、千葉県の東葛地域の中では最多です。
投票の方法は、一つではありません
選挙は、投票日として定められた日に、住所により定められた特定の投票所に行くのが原則です。しかし、どうしてもその投票日に決められた投票所に行くのが難しい人も多いため、当日投票のほかに、以下の2つの投票方法があります。
○期日前投票
選挙当日に投票所に行けない人のために、期日前投票という制度があることはご存知の方が多いと思います。これは、公示日・告示日の翌日から投票日前日までの期間、期日前投票所で投票することができる制度ですが、この期日前投票所においても、同様に係員が配置されています。投票立会人がいるのも同じです。
選挙当日に投票所に行けない人のために、期日前投票という制度があることはご存知の方が多いと思います。これは、公示日・告示日の翌日から投票日前日までの期間、期日前投票所で投票することができる制度ですが、この期日前投票所においても、同様に係員が配置されています。投票立会人がいるのも同じです。
○不在者投票
こちらの方が昔からある制度ではあるのですが、長期の仕事や旅行、健康上の理由などにより当日・期日前のいずれも投票所に行くことができない人のために、不在者投票という制度もあります。自治体に申請することによって郵送で投票用紙の送付を受けることができ、郵送や他の自治体で投票することができます(郵送での投票は、障害のある方など一部の方に限られます)。
こちらの方が昔からある制度ではあるのですが、長期の仕事や旅行、健康上の理由などにより当日・期日前のいずれも投票所に行くことができない人のために、不在者投票という制度もあります。自治体に申請することによって郵送で投票用紙の送付を受けることができ、郵送や他の自治体で投票することができます(郵送での投票は、障害のある方など一部の方に限られます)。
開票はどこでやってるの?
選挙の投票は各投票所で行われますが、開票は各投票所の投票箱を一か所に集めて行っています。松戸市の場合は、松戸運動公園で行います。
各投票所の投票箱は、鍵をかけて投票管理者と投票立会人が一緒に持っていくことになっています。
各投票所の投票箱は、鍵をかけて投票管理者と投票立会人が一緒に持っていくことになっています。
開票もまた、自治体の職員が行っています。選挙によっては、開票開始を待たずして当選確実の報道が出ていることもありますが、これは各報道機関が出口調査などで独自に集計した結果を発表しているものであり、本当の開票結果ではありません。
開票の様子は参観することも可能です。夜遅い時間になりますが、どのように行われているか気になる方は、一度見学してみるのもよいでしょう。
選挙事務、やってみませんか?
松戸市では、期日前投票所の臨時職員を事前登録制で募集しています。18歳以上の方であれば応募することが可能です。
選挙事務臨時職員を募集します(松戸市公式ホームページ)
投票事務の仕事に必要とされるのは、何よりも正確性です。単純なミスが選挙の結果を変えてしまう可能性さえあるため、細心の注意が必要となる仕事です。かと言って時間をじっくりかけると投票所に行列ができてしまうため、迅速性も求められます。また、事務を担当する人間は当然ながら特定の候補者や政党のために不正を行ってはならないため、誠実性も求められる仕事です。それは、まさに公務員に求められる資質そのものであるとも言え、それ故に選挙事務の仕事は自治体の職員が中心になるというわけです。
そのため、地方公務員を目指す方は、一度経験してみるとよい仕事かもしれません。また、どんな様子で投票が行われているか、有権者一人ひとりの姿を見ることもできるので、将来政治家を目指している学生の方などにもオススメです。
そのため、地方公務員を目指す方は、一度経験してみるとよい仕事かもしれません。また、どんな様子で投票が行われているか、有権者一人ひとりの姿を見ることもできるので、将来政治家を目指している学生の方などにもオススメです。
選挙権が18歳から与えられるようになった今、選挙の仕組みを知るためにも、若い方にもお勧めしたい仕事です。興味のある方はぜひ応募してみてください。
※選挙事務の内容は自治体によって若干異なる場合があります。今回ご紹介しているのは、松戸市のケースです。
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