松戸まつど
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まちの人びと 2017年3月1日

HERO ヒーローたちの熱い戦い 2016年・夏

2015年に記者がはじめてその名を耳にした、地元の頼れるHERO~ヒーロー~『消防団』。
すでに2017年を迎え、夏の大会に向けた練習がもうすぐはじまる頃でしょうか。
最近各地で起こる大災害のボランティアを経験したことで、さらに地元の大切さを実感した記者が、2016年の夏に地域密着で取材した、HEROたちの熱い戦いをお伝えします。

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二十世紀が丘方面隊に問い合わせるとこの日、操法大会(※)の訓練があるということで、早速大橋小学校へ向かうと、34分団1班の団員がポンプ車で訓練をしていました。
※操法大会とは……年に一度、松戸市内で7月に行われるポンプ車や小型ポンプの操法技術を競う松戸市消防団夏季特別訓練大会のこと。

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指揮者 古宮さん
『私は入団して15年ほどになりますが、何度か出動して消防のお手伝いをしたことがあります。その時、訓練していたので、すぐに動けたのだと思っています。現在この団には12人の団員が居ます。今年のメンバーには4月に入団したばかりの新人もいるので、全員でサポートをしながらやる限りは優勝を目指します。』やはり皆さん現場で消防のお手伝いなど、頑張ってくださっているのですね。

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1番員 近藤さん
『自分は入団して8年。矢切で就農したのをきっかけに入団しました。うちの団は2年前の東葛大会で3位に入賞したことがあるんですよ。その時の経験を生かして新人にしっかり教え全員で頑張れば優勝もあると思っていますよ!』

実は近藤さん、親子3世代で表彰されたこともあるそうで地元の誇りですね。
ー訓練ー

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訓練は皆さんお仕事が終わってからなので夜に行われることが多く、自家用車のライトなどでグランドを照らしていました。そんな暗い中で本番さながらに真剣な表情。
『まっすぐだ!』『タイムもいいぞ!』などと周りのサポート団員からも熱い声援が飛びます。
大会ではホースに沿って走るため曲がっているとタイムロスで減点になるそうです。
『なぜ、ホースに沿って行くか分かりますか?実際の現場では多数の消防車が出動するので、自分の隊を見失わないためなんです。』
と団員の方が教えてくださいました。現場での動作を考えてのことなのですね。
そういうことを知ってから見る大会は一段と気持ちが引き締まります。

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~大会当日~
今年も前日に雨が降りグランドコンディションに不安がありましたが、朝行ってみるとびっくり。
早朝からの整備のおかげでとてもきれいでした。

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本郷谷市長のコメント

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『地球温暖化などで最近は気候の変動も激しく大雨や大雪など、1年を通じて何が起こるか分からない時代になってきています。防災を強化し、災害に強い松戸にしていかなくてはなりません。
そこでは消防団の役割が今以上に大きくなってくると思います。今後もしっかりと地元に根付いた活動を頑張ってほしいと思います。』

私も鬼怒川の水害や、熊本の地震のボランティアを経験していかに防災に取り組むかを現地で見聞きしてきたのでこれからの松戸の活動がとても気になります。まず、訓練をしている消防団の人が地元に居ると言うことはそれだけでも心強いです。
選手宣誓

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今年の選手宣誓は2015年に取材をさせていただいた、第10分団の渋谷分団長。
『やった者にしか分からないと思いますが、とても緊張しました』
と言いながらの笑顔。とても落ち着いて見えましたよ。

いよいよ大会がスタート
今年密着取材をしている第34分団1班は、ポンプ車の部で一番最後。
それまで、昨年強かったチームを見ることにします。
まず、取材で伺ったときに見かけた、第34分団2班の小型ポンプが目の前でスタートしました。
こちらも地元なので、ついつい応援に力が入ります。

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次は第30分団。放水でホースが裂けるアクシデントが発生!!
あんなに丈夫そうなホースが水圧で裂けてしまうなんて、びっくりでした。

次に目に入ったのが第25分団。

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こちらは昨年の優勝チームなのでとても気になっていました。
ホースを繋ぐとき、しゃがむ、立つ、全ての動作が本当に早い!とにかくきびきびととても速いんです。
周りで見ている他の団員たちからは、『はあ、、、』とため息も聞こえてきました。

そしてポンプ車の第20分団

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ここも全員の動きがとてもきれいに揃っています。さすが優勝常連の団と言ったところでしょうか。
流れるような動作は、引き込まれて目が離せません。見せ方を知っているというか、優勝常連のプライドを感じました。

第34分団1班 登場

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新人団員の今泉2番員。ものすごく緊張しているように見えます。
でも操法どころか初参加。緊張しない方がおかしいですよね。とにかく今までの訓練を思い出して精一杯、最後まで頑張ってほしいです。

ポンプ車なのでまず1本目のホースがスタートしました。
訓練で見ていた時よりも、スムーズでスピーディーな感じです。

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『2本目早く来い!』
周りで見ている団員たちからも大声で声援が飛びます。
ポンプ車は小型ポンプよりも1本多くのホースを使って放水するので、この放水からの一連の動作が二人が揃うととても綺麗です。それだけに二人のシンクロ率が見どころ!
もちろん、とてもきれいに揃っていました。

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終了し、審査を待つ間に新人の今泉さんにお話を聞いてみました。

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『話しか知りませんが実は祖父が消防団に入っていたみたいなんです。そして地元に消防団があることは叔父さんから聞いて知っていました。何かの時に勧められたんです。それで悩んだんですけど、地元の役に立つことは、家族の役にも立つんじゃないかと思って、思い切って入ることにしたんです。なかなか1年目から出場できるのは珍しい事なので教えてもらったことを思い出しながら頑張ってみました。みんなに見られてドキドキでしたが何とか訓練みたいにはできたと思います。』
誰でも最初は新人ですからドキドキしますよね。すごく頑張っていたと思います。

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~表彰式~
ポンプ車の部
優勝  第20分団
準優勝 第34分団1班
3位   第6分団
小型ポンプの部 A
優勝  第25分団
準優勝 第19分団
3位   第24分団
小型ポンプの部 B
優勝  第22分団
準優勝 第16分団
3位   第15分団
入賞された団の方々、おめでとうございます。
~大会を終えて~
訓練から密着していた34分団1班は準優勝でした。
そして団員表彰で1番員の優勝者は取材協力をしてくださっている近藤さんが受賞!!
感想をお聞きしました。

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『全然貰えると思っていませんでした。もらえて素直にうれしいです。これが今後の団の励みになってくれたら嬉しいと思います。来年も頑張ります。』

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~最後に~
二十世紀が丘高橋方面隊長が大会について語ってくださいました。

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『どうしてこの大会があるのかを知っていますか?』
【訓練の成果を見せるためではないんですか?】(記者)
『現場で的確に行動するためには訓練が必要となります。ただ自分の団の中で訓練をしているだけでは向上心が低くなりがちなので、他の団と比べたり、競い合うことでお互いのレベルを確認しあい技術を高めあうと言うのが目的なんですよ。大会に向けしっかり訓練で操作の確認をし、もしもの時に役立てられるよう日々頑張っているわけです。』

なるほど。レベルの向上が大会となり、訓練が自信になり、私たち市民の安心につながっている。
やはり地元にとって無くてはならない消防団ですね。
取材をさせていただきました関係者の方々ありがとうございました。
個性的な分団や団員さんにもお会い致しましたので次回はその方のところに取材に行くかもしれません。楽しみにしていてくださいね♪
-私たちもいます-

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迫力ある大会だけを見ていると、男性しかいないように見えますが、女性の消防団員もちゃんといます。
『私たちと一緒に活動をしませんか?女性の方、お待ちしています。』


=体験してきました=
今回もしも地元で災害にあった場合、自分に何ができるのか?を考え、数年前に講習を受けたものの忘れてしまっていることもあるので、確認を兼ねて救命の講座を受けに消防署へ行ってきました。

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朝9時から3時間の講座で、ビデオでの勉強や実際にAEDを使用しての体験、人工呼吸などの蘇生方法を人形を使って学びます。
人工呼吸は相手の口をすべて覆って息を吹き込まないと胸が膨らまないためなかなか難しい。
胸骨圧迫では体重をかけて2分間、全力で行うので交代の時には汗びっしょりでした。
知らない場所ではAEDが見つからない場合もあるけれど、救急車が到着するまで命を繋ぐリレーとして皆さんに覚えてほしい。講習をぜひ受けてほしいと消防の方が言っていました。
松戸市でも各消防署などで講習が開かれていますので機会があれば参加してみてはいかがでしょう。
水村 和香

水村 和香 (みずむら よりか)

結婚で大阪から松戸に来て25年。中学で始めた女子サッカーの縁で松戸市サッカー協会女子委員長をしています。かつて「まつど観光大使」の活動をしていた中で感じた松戸の魅力をもっと発信したいと第1期市民ライターに応募。サッカーのコーチや防犯活動、子ども食堂の代表もしながら周りの小さな魅力を発信して行こうと今日も自転車で走り回っています。

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