受け継いでる2016年1月15日

音楽を極め続けていく!~全国大会常連中学校の合唱部と吹奏楽部の秘密〜

吹奏楽王国と言われる千葉県。全日本吹奏楽コンクール東関東大会(千葉・神奈川・茨木・栃木県)では、中学・高校の全国代表6枠のうち昨年(平成26年度)は5つを、今年(平成27年度)は4つを千葉県の学校が占め、中学では3枠のうち昨年(平成26年度)は3つ(うち松戸市の中学が2つ)、今年(平成27年度)は2つ(松戸市1つ)の学校が全国出場を果たしています。
そして、代表となった松戸市の中学校では全国大会出場を果たすだけでなく、2002年から毎年金賞や銀賞など入賞をしています。

広報まつど20151215

2015年12月15日号 広報まつどで紹介されました!

大きなコンクールもひと段落した平成27年12月上旬に、3年生から2年生にバトンタッチし気持ちを新たに練習に励んでいる全国常連校の第一中学校合唱部第一中学校・第四中学校・和名ヶ谷中学校の吹奏楽部を取材してきました!(掲載は数字順)
中学に入学して初めて楽器や合唱に触れたという部員も少なくない中、全国で入賞できるほどに成長する生徒の頑張りと、それを指導をされている先生の音楽指導にかける情熱に迫ってみたいと思います。
そして、そんな中学生たちの素敵な演奏を聴くことができる演奏会情報も最後にお届けします。
~平成27年度の詳しいコンクール結果をお知りになりたい方は~

 ♪松戸市立第一中学校合唱部♪

今年(平成27年度)、全日本合唱コンクール全国大会に3年連続10回目の出場を果たしました。
過去に混声合唱の部で6回の金賞、2回の銀賞受賞の実力校です。そして今年(平成27年度)も銀賞を受賞しました!

松戸市立第一中学校合唱部

全日本合唱コンクール関東大会金賞 全国大会では銀賞 曲:千原英喜曲「どちりなきりしたん」から Ⅳ、Ⅴ

松戸第一合唱練習風景

音楽室での練習風景

合唱部部長 山見奈々花さん2年生

合唱部部長 山見奈々花さん2年生

中学に入学して合唱を始めたという、部長の山見奈々花さん2年生。夜寝るときは必ず喉の為にマスクを、冬場は日中でも乾燥が気になる時はマスクをして過ごすそうです。
「部長として、自分は何をやるべきなのかを考えて行動しています。大変なのは人数が増える合わせの練習で、男子たちに集中してもらうことです。自分の代でも先輩たちのように全国に行きたいという期待があり不安もあります。3年生からは未完成の千羽鶴を託されました。一中では、会話を裏声でしゃべる裏声しゃべりの伝統があります。」

 ~感動できる音楽だけでは大会に勝てない~

顧問の小倉考勇先生

合唱部顧問 小倉孝勇(たかお)先生

「賞を取る秘訣は無いです。良い演奏に賞が付いてきますが、気持ちが空回りして失敗することもあります。
納得の演奏に賞が付いてくるとも限りません。
審査員も毎年変わるので評価もその都度変わり、コンクールで結果を残すのは本当に大変です。
自分たちの個性を磨くことが大切だと思っています。」と顧問の小倉孝勇(たかお)先生。

~昨年のNHKコンクールで放送された映像~

♪松戸市立第一中学校吹奏楽部♪

昨年(平成26年度)に全日本吹奏楽コンクール全国初出場で金賞受賞という快挙を成し遂げ、「さわやかで色彩感覚豊かなハーモニーは会場を幸福な気分にさせた」と評された演奏は、全国の舞台に新風が吹いたと言われました。

松戸第一(演奏)

日本管楽合奏コンテスト 全国大会 最優秀賞

松戸第一練習

放課後の廊下での練習風景

富田杏奈さん3年生

吹奏楽部部長 富田杏奈さん3年生

12月末にあるアンサンブルコンテストに向けて頑張っていた、小学校ではアルトサックスを、中学校ではサックスを演奏しているという部長の富田杏奈さん3年生。
「個性の強い人が多く、まとめるのが大変ですが、皆が思っている事を聞き、皆が輝ける楽しい部活になるように努力しています。
一番辛かったのは夏休みの練習で、 他の部活が体育館を使う前の朝6時からマーチングの練習をしたことでした。」

 ~音で性格がわかる~

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吹奏楽部顧問 栢木(かやき)幸宏先生

「部活動は人間を育成する場所です。」と、顧問の栢木(かやき)幸宏先生。
先生のモットーは、”礼儀・清潔・時間厳守”
「明るく純粋でまっすぐなサウンドを求めています。
音を聞くと生徒の生活や心の乱れや歪みが分かるので、厳しく指導しています。」
滅多にほめないそうですが、大会の前日には必ず子供たちにこれまでの頑張りを認める言葉をかけるそうです。
感動の演奏には涙腺がゆるくなり、今年(平成27年度)の全国出場を決めた東関東吹奏楽コンクールでは最高の演奏に感極まり、それが生徒へのほめる気持の表れとなりました。

♪松戸市立第四中学校吹奏楽部♪

全日本吹奏楽コンクール全国大会で2009年から3年連続金賞を受賞し、3年連続金賞を受賞した学校は大会規定で翌年の大会に出場できない(2013年度から当制度は廃止されました)という名誉の実績もあり、全国に知名度が高く、多くのファンがいます。

松戸第四(演奏)

日本管楽合奏コンテスト 全国大会 最優秀賞・ヤマハ賞

ミニコンサートや定期演奏会での観客の反応や反響から音楽の素晴らしさを感じる機会に恵まれたり、東日本大震災で松戸に移住された方から「四中の演奏で生かされている!」という言葉に逆に励まされる事も。

松戸第四練習風景

食堂での練習風景

吹奏楽部部長の大堀蘭乃音さんと副部長の松坂恵さん

吹奏楽部部長 大堀蘭乃音(かのん)さん(左)副部長 松坂恵さん(右)

中学校に入って初めて楽器を演奏したという部長の大堀蘭乃音(かのん)さん2年生。
憧れて吹奏楽部に入ったので、練習を休みたいと思った事は一度もないそう。「自覚や責任感を持って、常にパートリーダーと協力していくことを大切にしています。」
小学校ではホルンを、中学に入ってトランペットを演奏しているという副部長の松坂恵(めぐみ)さん2年生。

~人の思いを大事にするのが音楽~

吹奏楽部顧問 須藤卓眞先生

吹奏楽部顧問 須藤卓眞先生

「自分たちの喜び(賞を取るなど)の為だけに演奏するのは辛いですが、聞いてくれる人にいかに喜んで頂けるかが頑張りの元」という顧問の須藤卓眞先生。
「上級生が下級生を教える事によって、生徒同士が伸びていきます。下級生の技術向上は上級生次第!
自分たちの演奏を客観視することによって分析能力が高まり、生徒自身で分析できるようになります。」
四中には、南は九州から北は北海道の学校が合同練習や指導者の視察などに来校されるそうです。
平成27年3月には札幌の吹奏楽研究会の要望で、札幌市内の中学生対象のコンサートの演奏旅行に札幌を訪れ、四中のパフォーマンスを北海道に広めました。

♪和名ヶ谷中学校吹奏楽部♪

全日本吹奏楽コンクール全国大会で、これまで金賞4回銀賞3回受賞の実力校。10年間指導された上村二三子先生が小金中に異動されましたが、今年(平成27年度)はマーチングコンテスト全国大会で銀賞を受賞しました。

和名ヶ谷(演奏)

日本管楽合奏コンテスト 全国大会 優秀賞

全日本マーチングコンテスト

マーチングコンテスト A部門 全国大会 銀賞

部長の八藤後結夏さんと副部長の新満風菜さん(写真右)

吹奏楽部部長 八藤後結夏(やとうなゆうか)さん(左)副部長 新満風菜(しんみつふうな)さん(右)

部長の八藤後結夏(やとうなゆうか)さんは小学校ではテナーサックス、中学に入ってアルトサックスを、副部長の新満風菜(しんみつふうな)さんは小学校からトランペットと、小学校から吹奏楽を続けている二人。
「自分の技術が全員に迷惑をかけて辛いと思う時もありますが、全員を上手くまとめるられるように二人で力を合せて、一秒一秒を大切に全国大会に出られるように努力しています。」

  ~学校や地域の方から応援してもらえる部になる~

吹奏楽部顧問 小沼亜由美先生

吹奏楽部顧問 小沼亜由美先生

昨年(平成26年度)の和名ヶ谷中学校定期演奏会を客席から聞いていたという、今年着任した顧問の小沼亜由美先生。
客席では多くの方が感動で涙している姿を見たと言います。
「子供の意見を沢山聞いて、やり方を教わっています。
当たり前のことが当たり前に出来て、生活面も含めて皆に可愛がってもらえる部活でありたい。」
マーチングの練習は体育館を使うので、他の部活が終わったあとの夜に練習しています。


♪今年度のこれからの 演奏会予定♪
平成28年2月21日(日) 千葉県吹奏楽連盟 創立60周年記念演奏会
『豪華・吹奏楽王国・夢の祭典』

会場:幕張メッセ・イベントホール 開場:12時(予定)
第一中学校、第四中学校、和名ヶ谷中学校吹奏楽部が出演します!
*チケットは人気のため完売してしまいました。
平成28年3月29日(火) 第四中学校 スプリングコンサート(定期演奏会)
会場:森のホール 大ホール 開場:17時20分から 開演:18時 入場無料
平成28年3月30日(水) 和名ヶ谷中学校 定期演奏会
会場:森のホール 大ホール 開場:12時30分から 開演:13時 入場無料

FMラジオ局「bayfm78(ベイエフエム)78.0MHz」で放送中の「MATSUDO HAPPY☆topics」の番組のタイトルコールは、四中吹奏楽部のみなさんの声!(毎週木曜日 15時53分から約4分間)
平成28年1月28日(木)15時53分から 四中吹奏楽部と須藤先生が出演します!

中学に入って初めて楽器や合唱に触れるという部員も少なくない公立の中学校で、全国大会の舞台に導くご指導をされている顧問の先生に頭が下がりました。
取材した各校に共通していたことは、全校生徒の約1割近い多くの部員数がいる事と、卒業した先輩たちが遊びに来て指導をしてくれているという事でした。
部員数が多いという事は、人数制限のあるコンクールでは校内選考で選ばれない生徒も出てしまう厳しさもありますが、全員が出場できるコンクールやコンサートやイベントなど演奏を披露する機会があるおかげで、生徒のモチベーションが下がる事はないそうです。
基礎が無ければ感動の音楽は届けられません。そして、感動の音楽だけでもコンクールで入賞できないのです。毎年全国に出場できるのは「神業に近い!」と、一中合唱部顧問の小倉先生は言います。
そんな神業を毎年やってのけている松戸の中学生たち。
先輩から受け継ぐ過去の栄光は後輩たちに大きなプレッシャーや目標となっていますが、顧問の先生のご指導と生徒たちの努力で、これからも全国の舞台で「音楽を極め続けていく!」という伝統の力を感じました。
「友と隣り合い、響き合い、心を一つに」
今日も松戸市内の各中学校では全国目指して練習に励んでいます!

この記事を書いたライター(市民記者) 清水 美惠子

松戸在住14年、6年前に家を建てました。夫・2人の子供・義母+ねこ1匹家族の主婦で、ライフオーガナイザー&ルームスタイリストの仕事をしています。街を愛し街に愛されるをモットーに、”まつどやさしい暮らし”を発信しています。