素敵な発見!2015年9月7日

我が街を守るHERO~消防団

火災などが起こると活躍するのが消防士の方々ですが、その他に「消防団」というものがあると聞いて、何をしているのか?どんな人がやっているのか、興味が湧いたので取材に行ってみることにしました。


『 消防団について 』

まず、消防団という活動について調べると、火災や震災が起きたときにすぐに駆けつけられるように結成された地元の人たちの団体とのこと。松戸市内には36の消防団があり、それぞれが地元の地域でいろいろな活動をしていて、農業をしていたり、自営業の人だったり、普通の会社員の方々が入団し活躍しているそうです。地元の団体ということなので、早速、私が住む地域にある二十世紀が丘消防署にお話を聞くことにしました。

201399104453 「消防団は本職の消防士の消火活動などの時に、周辺の一般の車の誘導や消火活動後のホースの片づけなど、消火活動がスムーズにいくように周りでサポートするのが主な仕事です。地元の方々なので火災が発生した家の家族構成など、住民の情報にも詳しくて救助活動には無くてはならない存在です。夜の消火活動の時にライトで照らしたりしてもらったこともありましたね。ありがたい存在です」

なるほど、本職ではわからない地元の家族構成情報の提供など、実に頼もしいですね。

「今度、消防団の大会もありますので見に来てみてください。まずはそれに向けた訓練を行っていますので、一度来てみてください。」
・・・消防団の大会?聞いたことのない言葉が出てきました。

次の週に指定された場所に行ってみると何やら沢山の人が集まっていました。
一般的な消防訓練かと思ったのですが少し様子が違います。
年に一度松戸市内で7月に行われるポンプ車や小型ポンプの操法技術を競う大会の訓練だそうです。

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この日、大橋小学校で訓練をしていたのは二十世紀が丘方面隊。
小型ポンプの部に出場する第35分団の訓練が始まりました。
大会を、ものすごく簡単に説明すると、20メートルの消防ホース3本を伸ばして繋ぎ、ポンプ(機械)を作動させ、放水で前方の的を倒す競技で、選手4人の動きの正確さとタイムを競うというものです。(小型ポンプの部)

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高橋さん 二十世紀が丘方面副隊長
「第35分団の特徴は、農家の息子さんやUターン組が多く、比較的若い人が沢山居ますからみんな元気ですよ。なり手の少ない中で19人は多い方でしょうね。訓練は6月から大会までの間に、1日おきに2時間頑張っています。スタートしてから小型ポンプは45秒を超えてしまうと減点されてしまうので、若い人のスピードに期待しています。もちろん選手だけでなく、サポートする側も大切で、ホースの巻き取り方で真っ直ぐ転がるか差が出ます。ホースはまたいではいけないのでまっすぐ走れるかどうかでタイムに差が出ますから、整備も含めて全員で頑張ります。」

なるほど、使うものの準備からもうすでに勝負が始まっているのですね。
真剣に取り組まれている、訓練中の選手にもお話を聞いてみました。

岩瀬良一(いわせ りょういち)さん 第35分団員(写真右端)

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「実は今年初めて選手になりました。
何せ初めてのことなので失敗しないように先輩たちに教えてもらいながら精一杯頑張りたいと思います。訓練は慣れないことばかりで大変ですが沢山の方と知り合えて楽しくやっています。
消防団は地域の人間同士のつながりがあり、助け合う場所なのでとても良い活動だと思っています。皆さんの足を引っ張らないように頑張ります。」

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訓練中にありがとうございました。当日、頑張ってほしいですね。


『 守り続けて3世代 』

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消防団という言葉を最近聞いたばかりでしたが、活動はかなり昔からだそうで、親子3世代の方が居ると耳にして、馬橋へ向かいました。

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渋谷昭則(しぶやあきのり)さん、川津寛(かわづひろし)さん、渋谷亨(しぶやとおる)さん
馬橋方面隊 第10分団の方々です。今回、馬橋方面隊隊長点検の日に行く事が出来、運よく3人の方たちにお会いすることができました。

川津寛さん 本部付分団長 (元第10分団長
「うちの分団には3人3世代で消防団活動をしている者が居ます。なかなか凄い事だと思いますよ。私もそうですが、親から言われてきたので、入ることはあたりまえだと思っていました。活動は盆踊りや町内のお祭りなどの警備をしたり、雪が降った時には消火栓が埋もれてしまわないように除雪をしたり。何気ない活動が大切だと思っています。消火活動のサポートには何度も行きました。交通整理をすることが多かったですね。
消防団をやっていてよかったと思うことは、地域の人とのつながりが広がった事でしょうか?人脈が増えて友人が増え、大切なつながりがたくさんできたことは財産だと思っています。」

渋谷昭則さん 第10分団副分団長
「入団のきっかけですか?もちろん決められていました。実はどこに居ても出動で呼び出される親を見ていたので入りたくなかったんです。特に若い時は友達と遊んでいるときに呼び出されるのが嫌で嫌で……(笑)
今は、大人になったこともありますし、3.11(東日本大震災)も有りましたので、地域のため!と思って活動に参加しています。大災害が起きたときに助けを待っていられないでしょう?まずは自分たちで地域を守らなければならないと思っています。出動したことは何度もあります。深夜などは寝不足になります。誤報が多いのですが、そういう時は何もなくてよかったなあと、ほっとしますね。」

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渋谷亨さん 第10分団長には、大会のことについてお聞きしました。
「今年は若手が一人居ますが選手不足でなかなか大変です。うちの分団の特徴はスピード重視ですね。あわてての減点は困りますが、昔からの特色ですね。以前2位になったことがあるのですがその時の先輩の教えが良かったので、それを引き継いで上位に入れるように毎年頑張って訓練しています。今日の訓練ではミスがかなりありました。が、本番前のミスは大切です。本番ではギャラリーも沢山居るのでその中で訓練通りの力が出せるように頑張ります。」

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馬橋消防署 鈴木署長さんにもお話を聞きました。

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「大震災以降、地元のつながりの大切さが見直されてきました。早く助けるためには地域全体で何とかしないと助かりません。消防団の方々は、町会のために頑張って下さっている街のHERO(ヒーロー)で、ありがたい存在です。最近はなり手がなかなか居ないので興味を持って下さるとうれしいですね。」

なり手がない中で3世代続けて活動している第10分団にも優勝目指して頑張ってほしいですね。
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『 ポンプ車もあります 』

これまで取材をした2か所は小型ポンプの部隊でしたが、ポンプ車の大会に出る分団が近くにあると聞いたので、見に行ってきました。
西口方面隊の第6分団です。西口方面隊は松戸駅の管轄で駅周辺で何かあった時には出動するそうです。

この日は南部小学校で夜の8時から訓練ということで、始まるころにはもう真っ暗です。皆さんお仕事帰りや早めの帰宅で訓練に参加しているそうです。

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ポンプ車は小型ポンプと違って1本ずつ車の左右から出すので2本のホースを使います。
1本目を終えてから2本目を用意するので、団員によっては沢山走ります。その沢山走る若手が期待されていると聞いたのでお話を聞きました。

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林達也(はやしたつや)さん 第6分団員
DSC_6908林さん6分団「ポンプ車は松戸市内に8台しかありません。操法は6人必要なのですが、団員が少ないので21年選手を続けているベテランが居ます。選手歴も長いですが地域のことを何でも知っている頼れる人ですね。自分は勤務先の会社の人が消防団に入っていたので進められて入団して、9年目です。地域に何かあった時にただ助けを待っているのではなくて、自分たちでできることをまずやることは大切だと思います。関係ないと思わずに興味を持って入団してくれる方が増えてほしいと思っています。」

21年も続けていらっしゃる方が居るなんて凄いですね。
私もそうですが、消防団のことを知らない人が沢山居ますのでもっと沢山の人に知ってもらいたいですね。


『 平成27年度松戸市消防団 夏季特別訓練大会 』

7月18日 土曜日。松戸市消防訓練センター。
前日夜まで降っていた激しい雨は止んだものの強い風が吹き付ける中、8時から開会式が始まりました。
1438747084217先日取材に伺った第6分団副分団長の小川さんが緊張しながらも強い気持ちで選手宣誓!
とても緊張されていましたね。
お天気が持ってくれることを祈りながら、特徴のあるそれぞれの分団の応援をすることにします。


『 来たれ、新たな消防団員! 本郷谷市長にインタビュー 』

この日は本郷谷市長も消防服を着て大会を見守ります。せっかくなので消防団についてお聞きしました。

DSC_6884市長
「消防団の方々の活動は本当に素晴らしいものです。火事だけではなく災害が起きたときにも現地に入り地域のために頑張ってくれています。訓練はいざというとき迅速に動けるようにやっています。
今日の大会を見てもわかる通り、これだけの人が「地元のために!」と消防団に入ってくれています。松戸市民の地域を思う力はすごいですよ。ただ、昔は入団待ちが居るほど人気がありましたが、最近はなり手が減っているので是非新しい方にどんどん入ってほしいです。女性の分団もありますので女性の方も大歓迎です。お待ちしています。」

やはり、なり手は減っているみたいですね。この大会を通じて市民の方たちに興味を持ってもらえると嬉しいです。


『 大会スタート 』

ポンプ車の部ではまず、最初に第6分団がスタートしました。
目立ったミスはないようですが、取材の時の雰囲気とは全く違い、緊張しているようです。

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4番目に登場したのが昨年度優勝の第20分団。
なかなかのスピードで今年も頑張っています。きびきびとした動き、いいですね。

DSC_6948 20分団秋山尚文(あきやまなおふみ)さん 第20分団長
DSC_7052秋山さん「どこよりも早く4月から週に2回、小金北中学校で訓練をしています。現在14名の団員が居ますが今回の選手の2番員は昨年入団したばかりで今年がデビューの親子2代で頑張る選手です。
訓練は家庭と仕事のバランスが大変ですね。
でもやはり、震災などを経験して人と人とのつながりや地域とのつながりが薄くなったと言われるこの時代にこれだけ地元の人とかかわれる活動はなかなか無くて、凄い活動をしていると思うんですよ。」

人と人とのつながりは特に震災の時には大切ですよね。素敵な気持ちで活動されているのですね。

隣では第19分団から小型ポンプの部も始まりました。
こちらも昨年優勝しているので注目です!
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石井寛茂(いしいひろしげ)さん 第19分団
石井さん「うちの分団は19人いて週に3回、小金中学校で訓練しています。
大人になって、地域のために何かできることや活躍できる場所があることは嬉しい事だと思います。活動が大変かと聞かれたらそういうこともありますが、それよりも役に立てることを嬉しく思っています。この分団はとても良い先輩方にも恵まれているので団員同士のつながりも良く、とても楽しく訓練していますよ。昨年は指揮者をはじめ選手やサポート全員が本当に一つのチームとして励ましあいながら訓練したことが優勝につながったのだと思います。今年も精いっぱい頑張ります。」

それぞれの分団に少しずつ特徴はあるものの、何かあった時には地元のために頑張るぞ!という強い気持ちが皆さん素敵です。
そして、会場では順番に操法が、行われていき・・・

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DSC_6916ポイント集計 received_660902390708561

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『 結果と表彰 』

今年の結果は・・・
ポンプ車の部   優勝 大金平方面隊 第20分団
小型ポンプの部A 優勝 東部方面隊  第32分団
小型ポンプの部B 優勝 五香方面隊  第25分団

ポンプ車の部は、昨年に引き続き、今年も第20分団が優勝しました。

代表して、小型ポンプの部Aで優勝した、第32分団の班長である太田原宏昭(おおたわらひろあき)さんに話を聞きました。
DSC_7191大田原さん「うちは12名の団員が河原塚小・中学校を使って訓練をしています。4~5月は週2回で、6月からは2日に1回のペースで小雨でも訓練をやっていました。皆で集合できない日には個人で訓練を行うようにしてきました。全員が地元の河原塚小、中学校出身で皆子供もそうです。今日は校長先生も応援に駆け付けてくださったので優勝できてよかったです。
「的確に早く、綺麗な動作で!」というのがうちの分団の特徴でしょうか。上下関係なく全員でいいところ悪いところを指摘しあって、準備から片付けまでを選手サポート全員で行い一体感を出して頑張ってきた結果が優勝につながったのだと思います。これだけ地元の人に応援してもらえる活動はなかなかないと思うので、本当にやっていてよかったと思います。」

皆さん朝早くからお疲れ様でした。
大会では、団体表彰だけではなく、それぞれの部の中で最も優秀だった選手の皆さんに、個人賞が送られました(写真下)。おめでとうございます。皆さんとても輝いていましたね。

DSC_7166個人・集合

DSC_7079取材風景今回、消防団という聞きなれない言葉を耳にしてから沢山の消防団員の方に出会う事が出来ました。松戸市内各地の方たちなのに決まって『人と人とのつながり、地域のつながり、地元のために』という言葉を聞きました。確かに大災害が起きたときに、まず頼りになるのは地元のつながりですね。そんな人とのつながりを大切にしながら活動している消防団は本当に街のHERO!

なり手が少ない分団もあるので、この記事を見て興味を持っていただけたら嬉しいです。住んでいる場所に必ずありますので問い合わせてみてください。

松戸市消防局 消防団のページ


『 体験してきました 』

消防と聞いて、近くに千葉県西部防災センターがあるのを思い出し行ってきました。

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DSC_0910ここでは、受付をすると無料で
公衆電話を使った119番通報の仕方や、消火器の放水体験、震度6程度の地震の揺れ、AEDの使用方法や講習、風速30メートル体験など、日ごろ忘れがちな災害対策を考えるきっかけになる体験が色々とできます。
もちろん、記者自身の体当り取材として、今回もすべて体験してきました。暴風雨の体験は油断していると結構濡れてしまうのでお気を付け下さい。専門のインストラクターの方がツアー形式で案内してくれるので小さいお子様から参加でき防災の意識を持つのに、とてもいいと思います。
ツアー終了後には震災への備えなどの冊子もいただけるので、それを見ながら防災について家族で考えるきっかけになるかもしれませんね。

千葉県西部防災センターのページ

この記事を書いたライター(市民記者) 水村 和香

中学で女子サッカーを始め、現在は松戸市の小学生サッカーのコーチをしています。また小学生で始めたバレエが縁でジャズダンスグループの代表も。いつも自転車で松戸市内を駆け回る元気な観光大使です。体当り取材で松戸市の魅力を伝えます。