つながってる2018年4月13日

~HERO~ ヒーローたちの暑い夏 2017

2015年、2016年と、2年続けて紹介してきた地元のヒーロー消防団。
2017年も彼らの熱い夏を追いかけてみました。

五香方面隊 第25分団の皆さん

記者(私)が消防団を最初に知ったのが2015年。
大会の事前取材をする中で、
「どこかの団が、練習でとんでもない速さで、ものすごい記録をたたき出した!」
と言う噂が流れる中、彗星のごとく現れ見事優勝した、五香方面隊 第25分団
次年の2016年には、ライバル達が全力で倒そうと頑張る中、更なるスピードと正確さを見せつけての二連覇。
今大会、3連覇なるか?それとも阻む団が現れるのか?!

そんな注目の的である第25分団の強さとは何なのか?今年の事前取材は25分団以外に無い!ということで許可をいただき、訓練にお邪魔してきました。


~笑顔で仲良し、第25分団~

6月27日
「牧野原中学校で訓練やっています、断る理由もないし、是非来てください。」と分団長の松本さんが連絡を下さったので、早速自転車にとび乗ってGO!!
夜の暗い道のりなのと、慣れない土地に迷ってしまい、訓練開始時間より10分ほど遅れて到着すると、何やらとても明るい。
サポートする五香消防署には、松戸市に3台しかない救助工作車があり、その照明を使用して訓練しているのでまるで昼間のような明るさです。
救助工作車というのを初めて目にするので驚いていると、運転してきた消防隊員の方が少し説明をしてくださいました。
「みなさん、消火をするのにまず、ポンプ車、と思うでしょう。ですが本当に真っ先に駆け付けるのがこの救助工作車なんですよ。狭い道に車が止まっていたり、交通事故が原因の火災などの時にはまず原因を取り除かなければ現場にたどり着けないでしょう?なので真っ先に現場へ駆けつけて、消火作業ができるようにする、無くてはならない車なんです。、、が、結構皆さんから「なんで先にホースの無いのが来るんだ!」と言われることがあるので必要なのだということを市民の皆さんに伝えて貰えるとありがたいです。」
(これで伝わったでしょうか。)

工作車

工作車内の道具類

さて、訓練のほうに戻らねば。
救助工作車の明かりが照らす先から、キビキビと切れの良い掛け声が聞こえてきます。
記者が目を奪われたのはその動き。
流れるようなスムーズな動作、スピードだけではない正確な動き。そして何よりも全員のシンクロ率の高さ。しゃがむ時の角度まで同じに見えます。さすが二連覇の団です。
しばらくして、休憩時間になったのでお話をお聞きしました。

<松本分団長>
「現在25分団には、15名の団員が居ます。新人は今年二人入りましたが、20年選手もいます。若い者が多いので平均年齢では30歳未満になるかもですね。地元の人間がほとんどで、実は父親がやっていたという二代目が多く、それも父親同士が同級生や幼稚園から同じクラスとか、本当に顔見知りばかりの仲良し集団なんですよ。訓練は4月から始めていて、6月に形になるように、奇数の日に、2日に1回大雨でない限りやっています。こんなに一緒に居るんだから、おかげでチームワークは松戸で一番じゃないかと(笑)。」
と、足元に目をやると履いているのは地下足袋。
「あ、地下足袋ですか?そういう仕事の人間が多いので普段から履きなれているので使っているだけで、特に意味はないですよ(笑)。」
と、皆さん本当によく笑うんです。訓練の厳しさと対照的でした。

~間に合うの?ピンチの予感~

7月11日
「メンバーを変えて訓練をし直します。」と連絡が来たので慌てて取材へ駆けつけました。
じつは前回の取材の前日に一人ケガで出場できなくなり、番員を入れ替えて訓練をしていました。その団員が復帰したので元に戻しての訓練だそうです。
しかし、大会は7月15日。直前の入れ替えは影響は無いの?もしかして3連覇の夢が…
などと考えながら到着すると、さすがに直前なので最初から放水しての訓練が始まりました。
「怪我人が復帰して、本来のメンバーに戻ったので良い感じで訓練ができていますよ。」と松本さん。
ピリピリした雰囲気はあるものの、相変わらず、わいわいと皆さん笑顔です。
せっかくなので他の団員の方にもお話を聞いてみました。
「小さいころからやるのが当たり前と思っていたので、高校を卒業して入団しました。周りはみんな楽しい人ばかりなので仲良くやっていますよ。」と、松本さんの弟さんが話していると横から
「聞いてくださいよ!昔は怖い勧誘方法だったんですよ。朝、起きて玄関を開けると団の長靴と制服が畳んでおいてあるんです。まだやると言っていないのに、置かれたら逃げられなくてやるしかなくて、朝、ドアを開けるのが怖くてドキドキでした(笑)」
怖かったと言いながら笑顔ですよ。やはり素敵な仲間なんですね。

そこへ団員の家族が応援に♪

兄「ボクね大きくなったら消防はいるの。だってねパパかっこいいもん。」
妹「うん。パパカッコイイ!」
と言う子供たちはこの日初めてパパの制服姿を見たそうです。
奥様「入ってみたら楽しかったみたいで、人付き合いも増えて本人がすごく楽しそうにやっているので家族で応援しているんです。今日もせっかくなので見に来ました。」

消防パパを応援する家族、とても幸せそうで、こちらも笑顔をいただきました。

~そして地元へ~

さて、毎年必ずお邪魔している記者の地元二十世紀が丘方面隊も、もちろん忘れてはいませんよ。今回も大橋小学校での訓練にお邪魔しました。
「今年も団の雰囲気はとっても良いですよ。昨年準優勝したメンバーが5人中4人選手なので、昨年の経験を生かして今年こそ優勝を目指します。訓練は6月19日からスタートして週に3日。人数は昨年と同じですが、一人やめて一人入ったので変化なしです(笑)。そうそう、今年の天候が雨が少なくて訓練はできたけど、代わりに風が強い日が多くて、ホースを広げる度に風に流されて思うようにいかない日があり困りました。」
と、昨年個人賞を受賞した近藤さんが話してくれました。
なるほど、風は意外に強敵なのですね。

取材に来ている事に気づいて、二十世紀が丘方面隊長がさらに詳しく話してくれました。
「この団では、1番員だろうが3番員だろうが、誰でもどこでもできるように訓練しています。いざ、本当に出動となった時、機械を動かせるのが居ないと何の役にも立ちませんからね。それと、訓練の期間がきっと他と比べても短いと思います。合計でも15回くらいしかやりませんからね。この辺りは農家が多くて時間も自由にできそうな感じに見えるでしょうが、この時期だとキャベツの出荷と重なりとても大変なんですよ。ギュッと濃い訓練にして、内容では他の何か月も訓練をしているところにも負けませんよ。」

毎年取材をしていて、それぞれの団の、それぞれの良さに気づかされます。

~大会当日~

2015年、2016年と続けて前日の大雨に悩まされ、入場行進が無かったのですが、今大会は晴天の下、行われました。

 

~本郷谷市長のあいさつ~

「近年、災害の規模がどんどん大きくなっているように感じます。50年100年に一度と言われる大雨や大災害に対して、誰もが安心して暮らせる災害に強い松戸市に、49万の市民の方に応えられるよう頑張って行くためには消防団の方々の協力無くしては出来ません。これからも市民の皆さんのために、頑張って下さい。」

そうですね、以前ボランティアで出会った方が
「1週間は何も来ないよ。国だの自衛隊だの来たのは早くて1週間後。それまで全部地元の人たちでやったよ。何とかしないと来ないんだもん。地元に頼れる人がいてくれたらそれは良い事だよね。」
と、言っていたのを思い出しました。何かあった時に知識のある消防団が地元に居てくれると心強いですね。


~3連覇なるか~

さあ、晴天の下、大会がスタートしました。
地元、二十世紀が丘方面隊 第34分団-1班のポンプ車操法は2番目です。
「行け!走れ!!」「合ってるよ、行けるよ。」と大声援。

昨年一番員だった近藤さんからも「大丈夫、落ち着いて!」と声がかかります。
「いい感じでできたんじゃないかな?まだ始まったばかりだけど結果が楽しみです。」と近藤さん。

今取材で追いかけている、五香方面隊 第25分団はBブロックの9番目です。
いよいよ登場となるとやはり会場がざわつきます。
本人たちよりも、見ている周りが緊張しているよう。

戻ってきて
「失敗無くみんなでできて良かった。結果はどうですかね(笑)。」松本分団長がやはり笑っていました。
みんなの笑顔が強さの『ヒミツ』だったようです。


~結果発表~

<ポンプ車の部>
優勝   第20分団

準優勝  第5分団
3位    第34分団 1班

<小型ポンプの部 A>

優勝   第19分団
準優勝  第28分団   1班
3位        第22分団

<小型ポンプの部 B>
優勝   第25分団
準優勝  第32分団
3位    第10分団

今回の大会は接戦だったようで、とてもレベルが高かったそうです。
入賞された団や、個人賞の方々、おめでとうございます。
2017年も熱い戦いが終わりました。
今年もまた、ネタがあれば取材に伺いますので、「是非我が分団を!」と言うところがあれば連絡お待ちしております。

今回取材をする中で、4世代続けての消防団で表彰された方が居ると教えていただいたので、早速紹介していただきました。
行ってみるとなんとそこには見慣れた笑顔が!!
いつも二十世紀が丘方面隊で協力してくださっている、近藤さんでした。

灯台下暗しとはまさにこのこと、、
これからの取材でも、身近なところからしっかりとやって行こうと思います。

この記事を書いたライター(市民記者) 水村 和香

中学で女子サッカーを始め、現在は松戸市の小学生サッカーのコーチをしています。また小学生で始めたバレエが縁でジャズダンスグループの代表も。いつも自転車で松戸市内を駆け回る元気な観光大使です。体当り取材で松戸市の魅力を伝えます。