ラボの活動2015年2月9日

防災食がごちそうに変身!みんなで安全を確かめ合う日「ごちそうとぼうさい」

普段、みなさんは「もしもの時」のために、どんな備えをしていますか?
震災後、飛ぶように売れた非常食。
でも、もしかして、リュックや押し入れの中で期限が切れてしまったりしていませんか?

「ごちそうとぼうさい」は、阪神・淡路大震災からちょうど20年目の節目を迎え、防災について今までとは違った視点から見つめなおすキッカケとなるようにと、2015年1月16日(金)、松戸市のシティプロモーションの一環である市民参加型のプロジェクトチーム「まつどやさしい暮らしラボ」の主催で行われました。

司会の上條栄子さん会場となった松戸市民会館の調理室には46名の市民が集まり、被災地での経験を持つ2名のプロの料理人が目の前で乾パンやアルファ米、乾燥餅といった非常食や地元野菜を使って作った「ごちそう」に笑顔で舌鼓!
プロジェクトメンバーでもあるラジオポワロのパーソナリティ・上條榮子さんの司会のもと、和やかな雰囲気のなかで防災についての情報や意見のシェア、非常食を効率的に入れ替えるローリングストック法について学んだり、自分の住む地域の防災マップ作りも同時に行いました。

DSC_1757写真:(左)新松戸の田島亭/田島加寿央シェフ   (右)出張料理人/キムラカズヒロシェフ


非常食から防災食へ。ローリングストック法のススメ

みなさんは、「ローリングストック法」というのをご存知ですか?

まずは、もしもの時に備えて4日分の朝、昼、夜の防災食12食分をストックします。
それを月に1度1食分を食べ、食べた分を補充します。
それによってちょうど1年で最初に用意した12食分が消費され、買い足した12食分と入れ替わるという
ことになります。

 

「気づいたら賞味期限が切れていた!」ということも防げますし、何よりも普段から使いこなす知識とスキルを身に付けておけば、いざというときに慌てずにすみますね。

さらに、1年で入れ替わることを考えると、非常食として売られているものに限らず、乾物やレトルトなどの選択肢も広がります。

このことから「非常食」ではなく普段使いもできる「防災食」と呼ぶことができるのです!

ごちそうとぼうさい ローリングストック法の詳しい情報をダウンロード

参加者の方も、それぞれの家庭での工夫もシェアしながら、今までとは違った考え方に興味津々。

また、田島シェフも1ヶ月に1回、電気を消し、カセットコンロで防災食を作る日を設け、家族で過ごしているそうです。

実際に被災地にも何度も行き、当時のこともよく知るシェフの言葉には重みがあります。
「その時そこにある材料を使って、ひと手間の工夫を惜しまずに家庭の味を出していくことが大切」
と語るシェフの言葉に真剣に耳を傾けていました。

実際に被災経験のある参加者も、当時を振り返り
「味気ないものばかりだと心まで冷えきっていく。こういう少しの工夫で気持ちも少し上向いていくはず」
と、実感を込めて話してくれていました。


本当に非常食なの?おしゃれな「ごちそう」にニッコリ笑顔!

この日の「ごちそう」は、一般的に非常食としてよく使われるものを用いて2人のシェフが美味しく調理した5品。

image (4) image (3)(左)乾パンと野菜のチーズ焼き        (右)アルファ米を使ったごはんのチャウダースープ

DSC_0079(上)スパイスでマリネしたチキンローストと野菜のトマト煮込み

DSC_0525 DSC_0101(上)お餅(乾燥餅)と野菜のミルフィーユ
(左)パワースティックのティラミス

また、災害時は地元野菜も非常食になる、との考えから、地元農家の「石井農園」さんが「あじさいねぎ」をはじめ、たくさんの野菜を提供してくれました。

image (7) IMG_6528

大皿に載ったごちそうがテーブルに運ばれると、
「おいしそう!」「これ、本当に非常食で作っているの?」と驚きの声が上がります。
まるで、ご褒美のような贅沢ランチ!!でも、本当に非常食を使っているんですよ。

image (1) image (2)

みんなで取り分けながら話もはずみ、笑顔が溢れていました。
くまの形をした人参や、盛りつけ方にも関心が集まり「これならこどもも喜んで食べてくれそう」と若いママさんたちもにっこり。

今までにない非常食のアレンジの仕方は、さすがプロ!
でも、意外と簡単に作れるようで、主婦の皆さんはシェフにレシピを聞いたりアイデアを出しあいながら盛り上がっていました!

シェフ直伝! 非常食&野菜で作る「ごちそうレシピ」をご紹介!


いざという時、慌てないために。ご近所同士で防災マップづくり

DSCF5245お腹が満たされたあとは、住んでいる地域ごとでグループに別れ、自宅周辺の食料備蓄場所や指定避難場所、医療機関や水源を書き込みながら防災マップを作りました。
ご近所同士で確認しあうことで、新たな発見やこれからの課題も出てきたよう。

DSCF5252ここでは、主に水源の少なさや正しい情報の集め方などが話題の中心となり、和気あいあいとした雰囲気の中にも真剣さをにじませながら話し合っていました。
こうして実際に書き出してみることで見えてくるものや感じるものもあり、それをご近所同士でシェアすることで横の繋がりもできてくる。
「普段からできることをできる範囲でやっておく。日常と防災を切り離して別物として考えていたけど、そうではないんだなと思った。」とは、参加者の声。

非常時になってからではなく、平常時からよく考え想定しておくこと、そして親戚や友人、ご近所さんなど周囲との関係作りも大切なことだと実感しました。

ラボブースイベントの後は、同じ市民会館にて「防災講演会」も開催されていました。
そのまま講演会へと向かう人も多く、幅広い世代の人たちで防災について考える良いきっかけとなったようです。
講演会のロビーでは、まつどやさしい暮らしラボのメンバーがブースを出し、「ごちそうとぼうさい」についてもPRしましたよ!

今回のような大きなイベントとしてではなくても、友人や家族などで定期的に「ごちそうとぼうさい」を取り入れ、日常の中で当たり前に防災について取り組んでいくことができると良いですね!

この記事を書いたライター(市民記者) しのざわ ふみこ

保育関係のお仕事をしながら、松戸の情報を発信する手書きのフリーペーパー「まつどい」をゆるゆると発行。友人と2人で2ヶ月に1回ほど、築100年の古民家の中庭で「おこめのいえ手創り市」も主催しています。みなさまの心がポッとあたたかくなるような情報をお届けできたらなと思っていますので、どうぞよろしくお願いします♪