ラボの活動2015年2月9日

シェフ直伝! 非常食&野菜で作る「ごちそうレシピ」

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非常食をきちんと用意していても、いざという時に賞味期限が切れてたら、困りますよね。
いつ起きるかわからない災害に備えて、普段から賞味期限内の非常食が備蓄されている状態にしておく必要があります。でも、実際にはどうしたら良いのでしょう?

DSC_0362そこで、いま注目される備蓄法が「ローリングストック法」
1か月ごとに非常食1食分を消費し、食べた分だけ買い足していく。つまり、非常食を、普段の食事に取り入れていくことが大切なのです。
でも、非常食のイメージというと……カタイ、パサパサ、味気ない。日常的に消費するのであれば、少しでも美味しく食べたいですよね。

そこで、2015年1月16日(金)に、まつどやさしい暮らしラボが開催した「ごちそうとぼうさい」では、乾パンやアルファ米といった定番の非常食を、地元松戸市産の野菜を使いながら、美味しくいただける「ごちそう」に料理しました。
ここでは、2人のシェフが作ってくれた、非常食&野菜の「ごちそうレシピ」を紹介します。


 

♪お餅と野菜のミルフィーユ(田島加寿央シェフのレシピ)♪

DSC_0949◆材料◆
☆非常食のお餅(乾燥餅)・・・適量
☆お好みの野菜・・・適量
☆お好みのドレッシング・・・適量
●お家や冷蔵庫の中にある野菜、ドレッシングなど、あり合わせのものでOKです!

●ごちそうとぼうさいの時に使った野菜はコレ!
あじさいねぎ(わけねぎ)、大根、にんじん、ほうれん草、レタス

◆作り方◆
(1)乾燥餅を水に浸して戻す。
(2)野菜を、乾燥餅と同じくらいの大きさにカットする。
(3)やわらかくなったお餅と野菜を交互に重ねていく。
(4)お好みのドレッシング(既製品)をかけて完成。

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♪ひとくちメモ~その1♪
「ごちそうとぼうさい」の時には、野菜で作ったピクルスを一番上にのせました。
野菜の種類や味付けに合わせて、生野菜だけではなく、ゆでたり焼いたりするなど、アレンジして楽しんでみてください。

♪ひとくちメモ~その2♪
「ごちそうとぼうさい」の時には、シェフが作った6つのドレッシングを用意しました。

IMG_6500☆ロックフォールドレッシング
※ロックフォールとは、ブルーチーズと呼ばれるアオカビで熟成されるチーズのこと。世界三大ブルーチーズのひとつ。
☆タプナードドレッシング
※タプナードとは、オリーブやアンチョビ、ケッパー、オリーブオイルなどで作ったフランス南東部プロバンス地方のペーストのこと。
☆ういきょうマヨネーズドレッシング
※ういきょうとは、セリ科ウイキョウ属の植物の名前。フェンネル(英語)、フヌイユ(フランス語)、フィノッキオ(イタリア語)は、どれも同じ野菜のこと。
☆フレンチドレッシング ☆生姜ドレッシング ☆柚子ドレッシング

♪ひとくちメモ~その3♪
電気や火を使わないため、お水や野菜があれば、非常時にも作ることが可能です。ぜひ覚えておきたい一品です。



♪乾パンと野菜のチーズ焼き(田島加寿央シェフのレシピ)♪

DSC_0050◆材料◆
☆乾パン・・・100グラム(1缶)
☆お好みの野菜・・・適量 ●野菜は、お家や冷蔵庫の中にあるものでOKです。
☆牛乳・・・500ミリリットル
☆ミックスチーズ・・・適量
☆塩、こしょう・・・適量

●ごちそうとぼうさいの時に使った野菜はコレ!
さつまいも、里いも、長いも、ブロッコリー、ねぎ、にんじん

◆作り方◆
(1)乾パン100グラムを牛乳500ミリリットルに浸しておく。
(2)野菜を塩ゆでして、乾パンの大きさに切る。
(3)牛乳から引き上げた乾パンの上に野菜をのせて、塩・こしょう(適宜)で味をととのえる。
(4)最後にミックスチーズをのせて、トースターやオーブンでチーズがとけるくらいに焼いて、できあがり。

kanpan♪ひとくちメモ~その1♪
「これが乾パンだとは思わなかった!」
「ごちそうとぼうさい」に参加した方から驚きの声があがるほど、牛乳でふやかした乾パンは、もちもちでやわらかくなります。
子どもから高齢な方まで美味しく食べれるほか、ちょっとしたパーティーメニューとしても活躍してくれます。

♪ひとくちメモ~その2♪
乾パンを浸した牛乳を捨ててしまうのは、もったいないですよね。
「ごちそうとぼうさい」の時には、この牛乳を使って、次にご紹介する「ごはんのチャウダースープ」を作りました。



♪ごはんのチャウダースープ(田島加寿央シェフのレシピ)♪

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◆材料◆

☆非常食のごはん(アルファ米)・・・50グラム(1/2パックくらい)
☆お好みの野菜・・・適量 ●野菜は、お家や冷蔵庫の中にあるものでOKです。
☆ベーコンまたはハム・・・25グラム
☆牛乳・・・500ミリリットル
(「乾パンと野菜のチーズ焼き」で、乾パンを浸しておいた牛乳を使用)
☆スープ・・・500cc
(市販のコンソメスープの素を使って作ればOK)
☆オリーブ油・・・40cc
☆塩・こしょう・・・適量

●ごちそうとぼうさいの時に使った野菜はコレ!
玉ねぎ100グラム(中1/2個程度)、にんじん20グラム(中1/8個程度)、里いも1個、さつまいも20グラム(中1/10個程度)、長いも20グラム、ねぎ20グラム(中1/5本程度)
※ごちそうとぼうさいの時には、「お餅と野菜のミルフィーユ」と「乾パンと野菜のチーズ焼き」で使った野菜の残りを活用しました!

◆作り方◆
(1)非常食のごはん(アルファ米)を水で戻す。
(2)玉ねぎをオリーブ油(適量)で、甘くなるまでじっくり炒める。
(3)ベーコンまたはハムを細かく刻み、(2)に加える。
(4)薄く切ったにんじんを加えて炒めたら、小さく切った里いも、さつまいも、長いも、ねぎを加え、さらに炒める。
(5)(4)にスープ(お水とコンソメスープの素を入れる)を入れて、野菜が柔らかくなるまで煮る。
(6)仕上げに牛乳(「乾パンと野菜のチーズ焼き」で、乾パンを浸しておいた牛乳)を注ぎ、(1)のごはんを入れる。
(7)塩・こしょうで味をととのえて、最後にオリーブ油を入れて風味を付けて完成。

soup2♪ひとくちメモ~その1♪
「乾パンと野菜のチーズ焼き」を作る際に乾パンを浸しておいた、残った牛乳が使えます。残りの牛乳を使うことで、乾パンのほんのりとした塩気や甘みが加わって、よりコクのある美味しいスープができあがります。

♪ひとくちメモ~その2♪
「お餅と野菜のミルフィーユ」や「乾パンと野菜のチーズ焼き」を作るときに使った野菜の残りを活用して作れます。そうすることで、畑で育った大切な野菜を、残さず使い切ることができます。

乾燥米♪ひとくちメモ~その3♪
アルファ米は、お湯や水を入れておくだけで食べられるご飯ですが、美味しくなったとはいえ、炊いた白米に比べるとやっぱり違いがあります。スープに入れることで、その食感が絶妙な美味しさに!まさに食べるスープです。



♪スパイスチキンローストと野菜のトマト煮込み(キムラカズヒロシェフのレシピ)♪

DSC_0079◆材料◆
☆丸かじりチキン(おばぁの炊き出しシリーズ)・・・1パック
☆オールスパイス・・・適量
☆レモン果汁・・・少々
☆あじさいねぎ(わけねぎ)・・・1/4束
☆大根 1/10本
☆にんじん・・・1/4本
☆さつまいも・・・1/8本
☆里いも・・・1個
☆トマト缶・・・1/2缶

◆作り方◆
(1)野菜をすべて一口大にカットする。
(2)あじさいねぎ以外の野菜に塩をふって炒め、野菜の表面の色がうっすら透明になってきたら、トマト缶を入れて煮込む。
(3)煮詰まってきたら、あじさいねぎを加えて塩・こしょうで味を整える。
(4)丸かじりチキンは、オールスパイスとレモン果汁で漬け込み、250℃のオーブンで5分ほど焼く。(オーブンがない場合は、魚焼きグリルで焼くかガスバーナーであぶる)
(5)野菜のトマト煮込み(3)をお皿に盛り付けて、その上にチキン(4)を添えて完成。

DSC_0139 丸かりじチキン

♪ひとくちメモ~その1♪
最近の非常食には、加熱するだけで食べられる副食系のものもあります。そのまま食べるよりも、少し手間をかけるだけでメニューの主役に大変身!使うお野菜は、お家や冷蔵庫の中にあるものでもOKです。

♪ひとくちメモ~その2♪
オールスパイスとは、数多くのスパイスを混ぜ合わせたものではなく、自然界に存在する香辛料で、各メーカーで販売しています。カレーやシチューの隠し味、クッキーやドーナツなどの焼き菓子の香り付けなどに使われています。


♪パワースティックのティラミス(キムラカズヒロシェフのレシピ)♪

DSC_0101◆材料◆
☆パワースティック(非常食のクッキー)・・・4本
☆クリームチーズ・・・100グラム
☆生クリーム・・・120cc
☆砂糖・・・30グラム
☆濃いめのコーヒー(あればエスプレッソ)・・・150cc
☆ココアパウダー

◆作り方◆
(1)パワースティックをコーヒーに浸しておく。
(2)クリームチーズをレンジの弱で、1分ほど温めて柔らかくする。
(3)(2)に砂糖を加えて軽く混ぜる。
(4)(3)に生クリームを少しずつ加えながら、さらに混ぜる。
(5)(1)の余分なコーヒーを捨て、(4)をのせて冷蔵庫で冷やし固める。
※ごちそうとぼうさいの時には、食べやすいよう(4)を小さな器に入れ、そこにパワースティックを立ててアレンジしました。
(6)皿に盛りつけ、ココアパウダーをふりかければ、できあがり。

DSC_0185♪ひとくちメモ~その1♪
お好みで、卵黄1個を足すと、コクのある味に仕上がります。また、コーヒーリキュールを混ぜると、ぐっと大人の味に。ぜひお試しを。

img1♪ひとくちメモ~その2♪
パワースティックは、長期保存可能なクッキーで、開けたらすぐに食べられます。カンパンに比べると、しっとり感もありますが、コーヒーに浸しておくことで、さらにしっとりとした食感が楽しめます。


♪非常食&野菜の「ごちそうレシピ」を作ってくれた2人のシェフ♪

tajima_chef田島加寿央(たじまかずお)シェフ
千葉県松戸市生まれ。
赤坂プリンスホテルのメインダイニング「ル・トリアノン」で修行し渡欧、本場フレンチを学び帰国。東京・青山の会員制ホテル「ウラク青山」のメインレストラン「ジョアン」の料理長などを経て、現在は新松戸のフレンチレストラン「田島亭」のオーナーシェフ。
地元・松戸産の新鮮で美味しい野菜などを取り入れた食材と“本物の料理”にこだわったフレンチを提供。最近は、最後の将軍・徳川慶喜が味わったフランス料理を再現して楽しむ戸定邸でのイベントや料理教室など、地域に根ざした企画にも参画している。

kimura_chef1キムラカズヒロシェフ
兵庫県明石市出身。
大阪、フィレンツェ、東京で腕を磨き、食の専門学校「レコール・バンタン」にて調理講師を経て独立。出張料理、ケータリングをはじめ、開業サポートからレシピ開発・スタッフトレーニングを行うフードコンサル、生産者と消費者をつなぐプロジェクト、料理教室など食に関わる様々な事業を展開。
仙台市で開催した被災地で行う被災訓練「SENDAI CAMP」にて、防災食を「ごちそう」に変えおいしく食べながら防災意識を高める料理全般を担当。生産者と連携し、産地でのフードロスを減らす取り組みも手がけている。


保存できる期間が長いからこそ、「いつの間にか賞味期限が過ぎていた」ということも多い非常食。
「ローリングストック法」を活用して、おいしいごちそうにアレンジしながら、楽しく防災に取り組んでみてくださいね。

この記事を書いたライター まつどやさしい暮らしラボ 

「やさしい暮らし」について、みんなで考える。ちょっと変わったラボです。「研究対象」は、まつどの街。まつどと関わりのあるいろいろな人が、いっしょになって、街のあちこちにかくれている”まつどらしいやさしさ”を世の中に共有していきます。