道路脇にはためく“焼きいも”ののぼり

例えばよく晴れた冬の日。お散歩をしていて、素敵な店構えの焼き芋屋さんを見つけたら…。思わず立ち止まってしまう人も多いのではないでしょうか。
松戸市大橋に、そんな地元の人に愛される焼き芋店があります。
その名も「焼き芋屋さん」。
実はこのお店、運営するのは地域に根差した畳屋さんなんです。
なぜ畳屋さんが?
奥様に取材をさせていただきました。
毎週土曜日だけのおたのしみスポット

お散歩途中に立ち寄るお客さんたち
焼き芋屋さんを運営している渡邊一三(わたなべかずみ)畳店は、創業53年の地域に根ざした畳店。焼き芋をひとつのきっかけとして畳店を知って親しみをもってもらいたいと、工房の隣に焼き芋店をオープンしたそうです。
―こちらの焼き芋屋さんのお客さんが、畳屋さんの顧客になることもあるんですか。
奥様「はい。何組かいらっしゃいますね。意外とここに畳屋があることが知られていないんです。でもこの店をきっかけに畳店を知ってもらえることが多いです。」
―そうなんですね。そもそも、なぜ、焼き芋だったんでしょうか。
奥様「単に、私が好きだったからなんです。特にそれ以上の理由はなくて」と笑いながら教えてくれました。
―土曜日だけオープンされていますが、平日は本業に専念されているためでしょうか。
奥様「そうですね。あとは、週末はこの辺を散歩される方が多くて、そういった方が常連のお客さんになっていたりします。ワンちゃんのお散歩とか。ワンちゃんも焼き芋が好きで買われる方もいますよ」
地域に愛されている散歩の立ち寄りスポットでもあるんですね。
サツマイモの旬は冬だった

食欲そそる黄金色の「栗かぐや」
「焼き芋屋さん」のお芋は、主に近くの市場で仕入れていますが、千葉県香取市産のものにこだわっています。さつまいもの収穫は主に秋ですが、実はそのあとしっかりと品質管理されながら貯蔵されることで、甘いお芋になるそうです。「だから、実は冬が一番焼き芋がおいしいんですよ」と奥様。
また、冷凍焼き芋ではなく、当日に生のお芋から焼くことにもこだわっているそうです。
焼き方は、2段階出力調整可能な遠赤外線ヒーターで約50分程度、丁寧に焼き上げて、食感と甘さのバランスの良い焼き芋を提供されています(※焼き芋屋さんのホームページより)。
この日販売していたのは、「シルクスイート」と「栗かぐや」という品種。シルクスイートはしっとりとした食感とほどよい甘味で、もぐもぐ食べ続けたくなる美味しさ。栗かぐやは黄金色で、濃い甘味としっとり感がくせになる美味しさ。どちらも香ばしく焼けていて、一本食べると心もお腹も満たされる焼き芋でした。
今が旬の美味しい焼き芋!ぜひお散歩ついでに訪れてみてください。
【店舗情報】
焼き芋屋さん
住所:千葉県松戸市大橋37-2
電話:047-707-2024
営業日:毎週土曜日 10時~17時