受け継いでる2015年8月7日

10年続く献灯まつり。献灯まつりに掛ける思いとは?

8月を迎えお盆も近づく今日この頃。
そろそろ故郷に帰省される方も多いと存じます。
しかし、お盆で帰省される前にこの時期ならではのイベントに参加して見てはいかがでしょうか?

さて、今年も「松戸宿坂川献灯まつり」の季節がやって参りました!(毎年8月9日・10日に開催)
松戸駅にほど近い、坂川沿いで行われるこの「献灯まつり」、今年10周年を迎えることを皆さんご存知でしたか?
そこで今年10周年を迎える「献灯まつり」の事前取材に行って来ました。

献灯まつり実行委員会の八嶋さん、近藤さん、中村さんにお話を伺わせて頂きました!


 

― 八嶋商店 八嶋さん ―

☆八嶋さんには、献灯まつりの歴史やあまり聞くことのない話を中心に語って頂きました。

・献灯まつりの始まりと歴史

-(八嶋さん)江戸時代から続いていると言われる「とうもろこし市」と坂川の流れに沿って多数の行灯や提灯を並べ自然の恵や坂川を開いた先人たちへの感謝の気持ちを表そうとのことで「献灯まつり」が始まりました。
開催するに当たって、古いまちならではの相手を立てる風習があったため、まつりの開催は困難でした。
しかし、まちの人たちの協力を経て、第1回目を開催。
開催してから、訪れる人の中に手を合わせる人が多いことに気が付きました。
それを見て、しっとりと静かなまつりにすることが決まりました。
第2回目からとうろうを流すことに決定。
これにより、メインは「とうもろこし市」と「とうろう流し」となりました。
それにより、とうろうを流す所は静かに、中間はそこそこ、坂川ひろば周辺はにぎやかにと場所によって雰囲気が異なるよう会場を設置しました。
第4回目からボランティアをしてもらう人には導く人間が必要とのことで、ボランティアリーダーが誕生。
第7~8回目には、松戸宿商業振興連合会が設立。これにより、協力体制が整いました。

DSC_0079-(八嶋さん)時を経て、最初はまつりを開催することに難色を示していた人たちも参加してくれるようになりました。
また、献灯まつりを開催出来たのも電気屋さんや提灯屋さん、鳶職人などの職人の方たちが集まり協力してくれたお蔭です。
今でも、とうろうが引っかからないように坂川に糸を張ったり、草刈をしたり、当日また糸を張り直したりしてくれています。

流し終えたとうろうは、松龍寺にてお炊き上げを行っているそうです。(2015年は8月22日(土)に実施予定)
一般参加も可能なので是非見に行っていただきたいです。

お炊き上げ おたきあげ「さらに、今年は10周年ということで、旧水戸街道を歩いてもらえるような10周年ならではの趣向も凝らしています」
と八嶋さんは語ってくれました。


 

― パルコンドウ 近藤さん ―

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☆「献灯まつり」の創始者である近藤さんには、「献灯まつり」に掛ける思いを語って頂きました。

-(近藤さん)45年前の角町のまつりから、11年前の清流ルネサンス、今では献灯まつり(松戸宿)と名前を変え、まつりを受け継いできました。
献灯まつりと名を変えてからの第一回目は4~5ヶ月前から準備が進められました。最初は無一文からのスタート。
更に、角町以外のところからは、まつりの開催に反対する人たちの声や、台風の影響もありました。
しかし、そのことにも負けず開催。
献灯まつりは初めての開催にも関わらず、大勢のお客さんが訪れてくれました。
訪れたお客さんが『屋台と石畳と提灯が合う』と言ってくださったことで、当たり前の光景だと思っていたものが貴重なものだということに気付かされました。
意外だったのはお年を召した方より、若い方が多かったこと。
その若い方が、『来年はお婆ちゃんを連れて行こう』と言ってくれていたことが嬉しかったです。

さらに、近藤さんは語ってくれました。
-(近藤さん)献灯まつりに欠かせないとうろうは1,300個を6人のお婆ちゃんたちが週に一回集まり手作業で作っています。献灯まつりの準備は毎回ヘトヘトになりながら行っています。辛いけれどそれでも頑張れるのは、献灯まつりを楽しみにしている方や、県外から足を運んでくださる方がいるからです。

献灯まつりのコンセプトは『明と暗』。
それは昔ながらのまつりをイメージしてとのことです。
だからこそ光が坂川に入らないように、川の中を暗くすること、静かなところを賑やかにしないということを心掛けているのだと言います。

献灯1回目と比べ変化したことは、1回目はとうろうに蝋燭を使用していましたが今ではLEDを使用している所。安全性も考慮しています。

また、10周年ということで提灯を頂いた方にとうもろこしの引換券を渡すこと。「松戸宿」と名が入った提灯を飾ることにしました。
これは、献灯まつりに協力してくれる方への感謝と商店会の活性化のためだと言います。

「献灯まつりを通じて角町にも来てもらい、まち巡りをしてもらいたいという思いがあります。
その思いでいくつになっても献灯まつりに協力してくださる方がいらっしゃいます」
と近藤さんから語って頂きました。


 

 ― 中村 正 中村さん ―

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☆中村さんには、中村さんから見た献灯まつり、また献灯まつりをつくった創始者の方々中心に語って頂きました。

第1回目の献灯まつりは近藤さんを含む4人で行われました。
献灯まつりの第1回目を見た中村さんは町会長として2回目から協力することに。

中村さんの目から見た4人は志や能力が高く、我慢強く見えたのだと言います。
「4人は楽しみながら、遊んでいるようにさえ見えた。私もその遊びに入れて欲しくて協力しました(笑)」と中村さんはおっしゃいました。

-(中村さん)献灯まつりにおいて大切にして欲しいのは、工夫を凝らしつつ本質を変えない。後継者が現れたとしても精神・心は受け継いで欲しいです。
まちおこし・地域活性化ということももちろん大切ですが皆で遊ぶ、安全で怪我が無いようお客さんも自分たちも楽しめるようなまつりで無くてはならないと思います。

最後に、献灯まつりが今年10周年を迎えたことに対して、
「すごく良くやって来たと思います。『明と暗』、『静と動』を上手く分けて取り入れた良いまつり。今年は旧水戸街道の活性化も図ります。今後さらに、もっと良いまつりになっていくと思います」
と中村さんは語ってくれました。

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様々な人たちの思いでつくられている献灯まつり。
そこに訪れる人たちもまた何を思い、何を願い、何を楽しむのか。
他のまつりとは一風違った雰囲気のまつり。
みなさんも是非訪れて、癒しのひと時を体験してみてはいかがでしょうか?

みなさんは何を思い、何を願い、何を感じるでしょうか・・・。

2015チラシソチE

松戸宿坂川献灯まつりのホームページはこちら

この記事を書いたライター(市民記者) 田村 果鈴

松戸市在住ではないものの、松戸市の魅力に虜にされた聖徳大学生。松戸のまちのいいところ、松戸市に住む人の魅力を伝えていける記事を執筆していきたいと思います。まち作りで、松戸市や自分が住んでいる市の魅力を発信していくにはどうしたら良いかということに興味があります。