受け継いでる2015年11月20日

江戸時代の伝統文化を継承する、松戸神社『神幸祭』

10月18日は松戸神社の例大祭の日。
毎年祭礼は神社内で行われ、町内会の神輿(みこし)は例大祭前の日曜日に町内を練り歩いていますが、
10月18日が日曜日にあたる年だけは『神幸祭(しんこうさい)』が開催されます。
そして、今年2015年がそのあたり年となりました。
晴天の秋空のもと、古式装束を身に付けた神興一行延べ600人が四神像と共に松戸神社や松戸駅中心を約6㎞にわたり練り歩き、約260年前の江戸中期から行われていた祭が6年ぶりに盛大に再現されました。

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発與祭(はつよさい)・式典後松戸神社から出発する 四神像(しじんぞう)左から 青龍、朱雀、白虎、玄武(せいりゅう、すざく、びゃっこ、げんぶ)

26年前に四神像(東の青龍・西の白虎・南の朱雀・北の玄武からなる四方を守護する霊獣)が神社の蔵の改修工事で偶然見つかり、旧松戸地区12町会の氏子たちによって修復されました。
昭和初期に途絶えてから60年余りを経て、四神像が見つかった翌1990年に祭は復活し、復活後5回目をむかえます。

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〈神幸祭とは〉

鎮守の神様が、行く先々の邪気を払いながら、旗や武具などを前後に従え、古式にのっとり威儀を正して町内を御巡行される大祭です
松戸神社の神幸祭は、今では全国的に珍しくなった「四神」を繰り出し、江戸時代の文化をより濃く残しています。

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発與祭(はつよさい)

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〈神幸祭の歴史〉

松戸神社の神幸祭は、1754年(宝暦4年)の「松戸町総鎮守祭礼証文」に記録が残されており、約260年ほど前から行われていました。
当時、松戸宿は江戸との水運で大いに栄え日本橋とも交流が盛んになり、経済的にも文化的にも密接な関係にありました。
四神を従える神幸祭行列も、江戸時代後期に交流の深かった江戸日本橋界隈から江戸の祭に詳しい人々によって、松戸宿に伝えられたものと考えられているそうです。
やがてその壮大な規模から「松戸の大まつり」と讃えられ、近郷近在四里四方の人々が集まり松戸宿は大いににぎわったと言い伝えられています。
~詳しくお知りになりたい方は

〈神幸祭行列巡行〉

神幸祭の行列は神社提灯を先頭に、稚児行列、大榊、四神、手古舞、獅子屋台、五色旗、宮神輿、巫女、各町代表供奉員、町内神輿など延べ600人が巡行します。
当日は、9時30分から神社境内で発輿祭(はつよさい)を執り行った後、松戸神社を10時30分に御発輿(出発)。午前は松戸駅東口方面(松戸山下/陣ヶ前/一丁目向山下/三丁目東)を回り、正午に松戸市民会館前で駐與式(ちゅうよしき)が行われ、その後西口方面(宮前町/角町/下横町/三丁目/二丁目/本町/平潟/納屋川岸)を巡行した後、平潟神社で小休止となりました。

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 御発與(ごはつよ)

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 稚児行列(ちごぎょうれつ)

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 神社提灯(じんじゃちょうちん)

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 宮神興(みやみこし)

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 大榊(おおさかき)

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 鼻高面(はなだかめん)

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市民会館前 駐與式(ちゅうよしき)

午後3時10分平潟神社から松戸駅西口駅前を巡行した後、伊勢丹前で献せん式(けんせんしき)がなされ午後5時に松戸神社で御着輿(ごちゃくよ)となり、着與祭(ちゃくよさい)・式典後、祭は午後5時30分に解散となりました。

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獅子屋台(ししやたい)

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手古舞(てこまい)

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五色旗(ごしょくき)

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巫女(みこ)

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町内神輿(ちょうないみこし)

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町内神輿(ちょうないみこし)

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伊勢丹前 献せん式(けんせんしき)

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 松戸神社に帰る宮神輿

 〈祭を支える人たち〉

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 6代目 実行委員長 中山正明さん

《文化伝統を大切にする松戸商工会》の松戸商工会議所会頭で、松戸神社神幸祭6代目実行委員長の
中山正明さん
「伝統は次の世代に伝えていく義務があります。
松戸は、安政の大火から150年、戦災にも大震災にも助かったのは、松戸神社の四神のお蔭で守られているからです。
松戸は、来る人を拒まない平和な街です。
絆や連帯感を生むために、祭で町内会の繋がりを子供達に伝えていきたいです。」と話して下さいました。

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三丁目西町内会 氏子 中村正一さん

三丁目西町内会 氏子の中村正一さん
「約3年前からの準備を通して、参加している氏子達の結集力やリーダーシップ、そして祭に向けてのまとまりの良さを感じています。
神社というのは地続きなので、地域社会を巻き込んで行われるのが祭りです。
今回「稚児」として62名の子供達(幼稚園から小学校低学年)が着物を着て参加しますが、神社のお祭りに子供達が関わることは、とても良い思い出づくりになります。5年後の次回も、是非一生に一度の「稚児」として子供達に参加して欲しいです。」

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 着飾った稚児

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 獅子屋台を元気な掛け声とともに曳く子ども会の児童たち

松戸神社神輿連絡会 会長補佐の染谷宗成(写真下左)さんは、行列の先頭に立って時間管理をされていました。
「神幸祭は、松戸の伝統文化を前面に押し出せる祭りです!
今回の祭りでは、松戸神社神輿連絡会から巡行約50人が参加しました。主な仕事は、時間管理・バス停の対応・交通整理などです。
巡行の参加者は特に制限がないので、他の町会の方でも祭に興味のある方は誰でも参加できます。
祭に興味のある方は是非松戸神社にご連絡下さい!!
今回は、巡行が事前の予定より少し早くなってしまうなどの反省点がありました。」とお話し下さいました。 松戸警察交通課と警備課には大変お世話になったと感謝していました。

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松戸神社神輿連絡会 染谷宗成さん

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松戸神社神幸祭実行委員 八嶋正典さん

実行委員の八嶋正典(写真上右)さんは、行列の段取りや休憩所の手配など総務的な仕事全般をまとめていらっしゃいました。ご自身曰く「実働部隊のまとめ役」とのこと。
「松戸は歴史的な背景を持った古い街です!
伝統行事を継承し文化財や遺跡を見直し、松戸を訪れた人がまた訪ねてみたいと思う街にしていきたい。
そして、住まいとして松戸を選んだ人にも、祭を通してもっと地域意識を持って欲しい!」と話して下さいました。
 松戸神社 電話 047-362-3544

次回の神幸祭は、5年後の2020年(平成32年)オリンピックイヤーに行われます。
その時には、「もっと海外の方達にも見に来て頂きたい!その為の宣伝もしたい!」と氏子の中村さんは言います。
今回の祭りでは、文化観光課や新聞各社の記事紹介などの宣伝効果で、初めて祭を知ったというギャラリーも多数見受けられました。
祭を通して多くの市民が関わり盛り上がれるよう、四神は神社の蔵の中で静かに松戸を見守り、5年後のその時を待っています。

この記事を書いたライター(市民記者) 清水 美惠子

松戸在住14年、6年前に家を建てました。夫・2人の子供・義母+ねこ1匹家族の主婦で、ライフオーガナイザー&ルームスタイリストの仕事をしています。街を愛し街に愛されるをモットーに、”まつどやさしい暮らし”を発信しています。