つながってる2015年5月11日

江戸川サイクリングロードの四季

江戸川を挟んで東京都、埼玉県の対岸にある松戸市

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松戸花火大会や散歩・ランニングで市民にお馴染みの堤防は、またの名を…

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“江戸川サイクリングロード”

正式名称は、一般県道松戸野田関宿自転車道線(江戸川左岸自転車道)
国土交通省のホームページによると、松戸市小山を起点として、野田市関宿三軒家までの41.4km

葛飾大橋を渡り、対岸の都内側を下流方向に向かえば
葛飾柴又(写真下左)は朝飯前、葛西臨海公園(同右)まで昼飯前?(笑)

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そんなサイクリングロード(以下、サイクリングロード=CR)の四季、個性的なサイクリストを取材しました。

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 桜が満開の樋野口付近

IMG_6738-3まず、ご紹介するのは、つくば市在住の桃子さんと山形市在住の香奈絵さん。
偶然にも二人は松戸市出身、大学3年生、二十歳。平成27年、桃子さんは日本一周の旅に出かけました。

恋する自転車日本一周~大学生女一人旅~

11084605_1808932832665611_1851270307_n[1](記者)なぜ日本一周?なぜ自転車なのですか?
(桃子)中学生の頃から日本一周に憧れてました。中学時代に、上橋菜穂子著『精霊の守り人』、高校時代に松尾芭蕉『おくの細道』に触れ、旅人になりたい!と。
日本一周決行!そのために大学入学と同時にアルバイトを始めました。
その年の夏、北海道に遊びに行き、初めてロードバイクに乗る機会があり、日本一周が現実味を帯びて来ました。12月にはテントとロードバイクを買ってしまったのです。

(記者)小さい頃から冒険家?
(桃子)二人の弟や幼馴染とよく江戸川に遊びに行ってました。もう時効ですが、親に内緒で…、河原に秘密基地(笑)を作ったりしてました。


 松戸を飛び出した!

7月 大学2年の桃子さんは、実家のある松戸を発ち、一泊二日で九十九里・白子往復の旅へ。
初めての長距離サイクリングで日本一周に備えました。
写真は松戸を出てすぐの江戸川右岸からの眺め。
翌日、真っ黒に日焼けして無事帰還!

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8月 いよいよ夏休み目一杯、45日の旅の始まりです。
松戸市主水から江戸川CRに入り、野田市関宿を経て初日の目的地宇都宮を目指します。

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松戸を出発して9日目、青森到達。その後、日本海側を走り南下を開始。 秋田県内は雨の中の走行。

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携帯電話が濡れて一時不通に。山形手前から膝が痛むことも。
(桃子)困難に遭うたびに、仲間からのアドバイスや出会った人たちの支援を受けて徐々にペースをつかんでいきました。

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つながっている!パンの耳が縁

11073446_1809674415924786_739534911_n[1]松戸を出て30日目、熊本を走っているときの話。
食費を浮かせようとパン屋にパンの耳を貰いに立ち寄ったところ、2日前にやはり松戸出身の、同い年の女性ライダーが立ち寄ったとのこと。
長い一人旅の同じ道のりの少し先を、松戸出身の同い年の、しかもこれまで一度も会わなかった女性ライダーが走っている!

Facebookで探し当て、宮崎で対面、それが香奈絵さんでした。
帰路、香奈絵さんの情報で立ち寄った尾道に感動。
京都、大阪、静岡…太平洋側を走り、香奈絵さんも越えた箱根を登り関東圏に。

(桃子)最後の方は旅が終わるのが寂しいという気持ちになりました。


 河川敷はコスモスの季節

9月 桃子さんが旅を終える頃、暑い夏がウソのような爽やかな季節に。
45日間、4,339.9kmの旅でした。

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(桃子)移動日だけを考えると1日100km以上走っていました。


 寒い季節は富士山がキレイ!10868168_389390347887803_6329805849175330800_n[1]

初詣サイクリング

10882304_391642357662602_5276689994173519759_n[1]1月 新松戸の自転車店「サイクルランド」が主宰する自転車チームNOROSSA(ノロッサ)は毎年元旦、柏市の布施弁天を往復します。
江戸川CR~運河~利根川CRと走れば、新松戸から片道1時間で初詣ができます。

代表の根本喜正さんにお話を伺いました。
「CRでは歩行者への声掛け、狭い場所での徐行などルールを守れば快適かつ安全に走行できます。NOROSSAは、毎週日曜日に朝練をやってます。保険に加入していただければ、誰でも参加できます。」

サイクルランド  松戸市新松戸南2-132  電話/047-346-2555

松戸への帰省も自転車

2月 堤防に菜の花が咲き始めた頃、山形から香奈絵さんが帰ってきました。
この季節、雪の山形ではマウンテンバイクに乗っているそうです。

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山形から宇都宮までは列車、そこからはロードバイク。
野田市関宿から故郷松戸につながっいる江戸川CRを走ります。

トークショー出演が縁で再会

宮崎で出会った桃子さんと香奈絵さんが再会しました。

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日本一周や南欧を一周したサイクリスト山際 翔さん(写真左上)のトークショーにゲスト出演したのです。

香奈絵さんの日本縦断の旅

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(香奈絵)秋田では男鹿半島のアップダウンが厳しくて、エンジンと人力の差を感じました。
やさしい笑顔で語る彼女はどこから見ても文化系女子。
自転車にテントを積んで、日本を縦断した人には見えません。

8月1日、山形市発、4日に青森市到着。そこから折り返し南下を開始。

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(香奈絵)坂に入るとテンションが上がります(笑)

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12日、桃子さんと対面
45日間、日本縦断の走行距離3,787km

(香奈絵)旅の半分がテントで野宿。路地や工場地帯の写真を撮り歩くのに夢中でした。

江戸川CRでインタビュー

IMG_6304(記者)寒くありませんか?
(香奈絵)山形と比べれば断然暖かいです。
中学、高校時代、よく自転車でCRを走り、海を見に行きました。そのうちに工場にも興味が…。
何度か通ううちに、「サー」と追い抜いて行くスポーツ用自転車が気になり始めネットで検索(笑)
山形に住み始めてすぐに「クマガイジテンシャでスポーツ用自転車を購入しました。
高校時代から美術関係を志し、今は大学で油絵を専攻しています。

つながっている!クマガイジテンシャは、記者が8年前にロードバイクを買った店でした!!

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(香奈絵)街並み、路地裏などをモチーフに絵を描きます。松戸に帰ると街並みの変化に敏感になっていることが分かります。

取材に遅れないように朝食抜きで登場した香奈絵さん。
そんな事情を知らない記者のリクエストに応え、空腹に耐え、約20kmも行ったり来たり。
さすが、「日本縦断一人旅」の強者です。

DSCN805711091256_1812056762353218_1264918418550400971_n[1] 香奈絵さんと桃子さんの旅について、
「厳密には日本縦断・日本一周ではないのでは?」
と疑問に持っているあなた!
心配ご無用(笑)。
その後、香奈絵さんは、弟と千葉県一周。
桃子さんは段ボール便で愛車を福山に送り、
しまなみ海道から四国一周の旅へ!
二人の旅は続いています。

 


 

IMG_6731そしてまた…
3月 古ヶ崎の河川敷で「カッパ市」という、フリーマーケット、ダンスコンテスト、紙芝居・猿回しなどを楽しめるイベントが開かれていました。
そこにロードバイクの集団を発見!
突撃取材敢行!

「江戸川倶楽部」の皆さんとその自転車仲間

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「江戸川倶楽部」は、松戸市の自然資産である江戸川を有効活用したイベントを企画運営しているそうです。そのひとつにサイクルイベントがありました。

江戸川アースデイ自転車ライド

10982411_800813006665866_3952788165882325065_n[2]副実行委員長 中村浩二さん(写真左)にお話を伺いました。
(中村)平成27年6月14日(日)に「第14回江戸川アースデイ自転車ライド」を開催します。 今回は、矢切の渡し~柴又帝釈天~水元公園(葛飾菖蒲まつり)を巡る13kmのコースを走ります。貸切の「矢切の渡し」に自転車と共に乗り込む目玉企画もあります。
実行委員長は斎藤明子さん(上の写真の一番左)です。カッパ市に集まっていたように女性ライダーも参加しています。
距離も比較的短いですので、脚力に自信のない方でも安心して参加いただけると 思います。詳しくは江戸川倶楽部のホームページでご案内します 。

江戸川倶楽部ホームページ

蝸牛団(かたつむりだん)

小学生時代の幼馴染4人組が中心になって結成された折り畳み自転車の愛好家の集まり
サイクリングというより散歩。
「昼はどこで食べようか?」「駅に近い温泉は?」

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自転車を畳んで、袋にしまい、電車で帰ってくることも。
この日は松戸の対岸「都立水元公園」で花見。お昼は鰻屋へ
一旦家に帰って「打ち上げでビール!」もご近所ならでは。こんな楽しみ方もあるのですね!

矢切ネギとサイクリストのつながり?

「矢切の渡し」すぐそばにある「野菊の蔵」は観光案内と物産販売を行う、矢切地域の情報発信の拠点

 

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IMG_6743この日は朝取りのねぎが3本200円と5本300円
ボランティアスタッフの鶴飼さん
「農家の方がおやつ代わりに食べていた、土が付いたまま炭火で焼いたのが甘くておいしいよ。家で食べるならかき揚げかな」

どうしてこれがCRの話題かって?
実はサイクルジャージはバックポケットが付いていて、急な買い物をしてもこのとおり!
ねぎを背負った記者(笑)

野菊の蔵(松戸市観光協会)  

つながっている!サイクリングロードから始まる旅

最後に、日本一周・縦断のお二人から
(桃子)ずっと旅していたいな!
(香奈絵)すれ違う人にもそれぞれにストーリーがあるのですね!

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さあ!皆さんも江戸川サイクリングロードへ出かけてみませんか?

サイクリングロードの距離等を掲載、江戸川の散策におすすめ「江戸川散策マップ」(松戸市ホームページ)

この記事を書いたライター(市民記者) 千葉 淳

「人生は旅」、学校卒業後、松戸市民から転勤族に。東北勤務時代に家族と「おくの細道」をたどるサイクリングを始めました。平成26年春、転勤で帰郷。これからは”松戸芭蕉”となり旅人の目から見た「松戸」を伝えていきます。